2025年アジア太平洋のベストピッツェリア
2025年3月10日、東京のイタリア文化会館で開催された「50 Top Pizza Asia Pacific 2025」授賞式において、東京の「ピッツァバー on 38th」がアジア太平洋地域のベストピッツェリアに輝きました。これにより、同店は3年連続でこの栄誉を獲得したことになります。
ピッツァバー on 38thは、マンダリンオリエンタル東京に位置し、わずか8席しかないという小さな店ながら、エグゼクティブシェフのダニエレ・カーソンの指導の下、本格的なピザを提供しています。そのクオリティは、世界中から訪れる食通たちを魅了しています。
この授賞式では、特別なセレモニーも行われ、今年2月に他界したピッツェリア界のアイコン、マルガリータ・フォレス氏に敬意を表しました。フォレス氏は、イタリア料理の普及に大きく貢献した人物として知られています。
第2位には、東京の麻布台に位置する「RistoPizza by Napoli sta ca」、第3位には香港の「Fiata by Salvatore Fiata」が選ばれました。また、バンコクの「Massilia」や、マニラの「Crosta」、メルボルンの「SHOP225」が同率で5位となっています。
国別ランキングでは、オーストラリアが最も多く10店をランクインさせ、次いで日本が9店、中国が6店となりました。東京は特に6店舗が入選し、アジア太平洋地域の食文化の中心地としての地位をさらに強固なものにしています。
授賞式の様子はソーシャルメディアを通じて生中継され、多くの人々に注目を集めました。プレゼンターを務めたイマ・ロマーノ氏らが盛り上げ、駐日イタリア大使も参加し、祝辞を述べました。
アジア太平洋におけるピザの進化
50 Top Pizzaのキュレーターであるバーバラ・ゲラ氏やルチアーノ・ピニャータロ氏は、アジア太平洋地域におけるピザ文化の進化に言及しました。「ここ数年で特にオーストラリアが質の面で前進しており、新興地域として著しい成長を見せているのがシンガポールと香港です。この地域全体が成長期を迎え、イタリアの食文化が新たな機会を得ています。」と述べています。
今後、上位13店舗は、9月にナポリで開催される「100 Best Pizzerias in the World」に参加予定です。
今後の50 Top Pizzaの予定
次回の「50 Top Pizza」イベントは、4月10日にリオデジャネイロにてラテンアメリカのベストピッツェリアが発表される予定です。
このように、世界中のピザが注目される中、アジア太平洋地域もその流れを受けて新たな名店が登場してきています。美味しいピザを求めて、ぜひ皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。