「今年の漢字」に込められた思い
2024年11月20日、東京都渋谷区にある青山学院中等部で、特別授業「書写の学びを生かして、今年の漢字を書こう」が行われました。これは公益財団法人 日本漢字能力検定協会(以下、漢検協会)との連携によるもので、今年で30回目を迎える「今年の漢字」イベントを祝う一環として実施されました。
「今年の漢字」と学校教育
「今年の漢字」とは、全国から募集された今年の世相を表す漢字一字を選び、その理由を併せて発表するイベントです。この取り組みは、12月12日の「漢字の日」に京都の清水寺で行われ、応募数が最も多かった漢字が発表されます。子どもたちがこの授業を通じて、ニュースや世の中の出来事を振り返ることで、社会への関心を高めることができます。
青山学院中等部では、美文字の選択授業を通じて、「今年の漢字」をテーマにした活動が年末に行われています。授業では、まず過去の「今年の漢字」を振り返り、さまざまな出来事を一字で表現する力を養います。その後、2024年に報道された出来事から自身の「今年の漢字」を考え、選んだ漢字を色紙に書く活動が行われました。
生徒たちの反応
授業後、生徒たちからは「『今年の漢字』の決定方法について学べて良かった」といった声が寄せられ、漢字が持つ多様な意味や背景に触れる機会となりました。
授業の実施と文化の発信
今回の連携授業では、歴代の「今年の漢字」を示す掛け軸が教室に飾られ、応募箱も設置されました。学生たちは放課後に集まり、思い思いの漢字を応募する姿が見られ、漢字を通じた自己表現を楽しんでいました。担当教諭の達富悠介先生は、年末に一年を振り返る中で、生徒たちが漢字への理解を深めることができたと語っています。
30回目の「今年の漢字」記念イベント
1995年に始まった「今年の漢字」は、今年で30回目を迎えます。このイベントを通じて、日々の出来事や人々の思いを漢字で表し、文化の重要性を再認識する場となっています。漢検協会は、この記念すべき年を機に、新しいWebサイトを立ち上げ、過去の漢字の一覧やその年に起こった出来事の情報を提供しています。
応募方法と結果発表
「今年の漢字」の応募は、専用Webサイトから行うことができます。応募期間は2024年11月1日から12月9日までで、結果発表は12月12日に清水寺で行われます。この機会を通じて、漢字の持つ深い意味を再確認し、多くの人々に漢字の魅力を伝えることが期待されています。
【詳細情報】
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