株式会社ベリサーブ、車載OTA品質向上支援サービスを発表
2025年3月26日、株式会社ベリサーブが新たに「車載OTA品質向上支援サービス」の提供を開始します。このサービスは、車載ソフトウェアの更新においてOTA(Over the Air)技術を活用し、その品質向上を目指すものです。自動車業界ではSDV化(Software Defined Vehicle)が進んでおり、ソフトウェアによる設計への転換が加速しています。これにより、ソフトウェアの規模が増大し、OTA技術を使った無線更新が広まっていますが、新たな課題も浮上しています。
従来のソフトウェア更新は、お客さまが整備施設へ自動車を持ち込み、そこで整備士が作業を行っていました。一方、OTAを利用すれば、インターネット経由で自動車の更新が実施できるため、効率的に進められます。この技術を利用することで、サイバーセキュリティの脆弱性を解決するプログラムも適用できます。
課題の解決
しかし、更新する電子機器が増えることで、ソフトウェアの品質管理がより複雑になっています。「ソフトウェア更新前後の情報整理の仕組みが必要」、「どの車両にどのソフトウェアを配信するかが管理しにくい」といった顧客の声が聞かれます。このようなニーズに応えるために、ベリサーブは新サービスを展開します。
このサービスでは、サイバーセキュリティに関するマネジメントシステムの構築を通じて得た実績とノウハウを活用し、OTAを利用した車載ソフトウェアの更新から運用までの全過程で、品質面のサポートを行います。
サービスの特徴
「車載OTA品質向上支援サービス」は、以下の四つの主要サービスを提供します:
1.
ソフトウェア更新検証支援:OTAによる車載ECU(Electronic Control Unit)のソフトウェア更新を検証し、安全性を確保します。
2.
動作検証支援:各種システムの動作を検証することで、期待される結果が得られることを確認します。
3.
データの品質管理支援:更新データの品質を管理し、高い信頼性を保持します。
4.
プロセス検証支援:規制や基準に沿ったプロセスを適切に検証し、向上させることを目指します。
この体制により、顧客には次のようなメリットがあります。
- - 安全性の向上:全ての配信プロセスを検証し、車両の安全性を確保します。
- - 信頼性の向上:ソフトウェア更新後の機能に異常が見られないかをチェックし、エラーの有無を確認します。
- - トレーサビリティの向上:情報管理の透明性が向上し、セキュリティ要求に対する遵守を支援します。
- - リスク可視化:ソフトウェア更新に伴うリスクを事前に洗い出し、対応策を提案します。
会社概要
株式会社ベリサーブは2001年に設立され、ソフトウェアテスト、サイバーセキュリティ関連事業、コンサルティングおよびソフトウェア開発を手掛ける企業です。
本社は東京都千代田区に位置し、代表理事は新堀義之氏です。自社の豊富な経験を元に、様々な業界でソフトウェア品質の向上に貢献してきました。今後も、より安全で信頼性の高い自動車用ソフトウェア更新の実現に向けて、全力を尽くしていきます。
詳しい情報やサービスに関するお問い合わせは公式サイトを訪れてください。