福岡県春日市が、令和6年9月16日から70歳以上の市民を対象に、コミュニティバス「やよい」の運賃を無料化することを発表しました。この新たな取り組みは、令和4年度に市制50周年を迎えた春日市が、「春日新50年プラン」の一環として実施するものです。
運賃無料化の背景には、地域共生社会の実現に向けた取り組みがあり、特に高齢者の交通利便性の向上に力を入れています。今後整備される複合施設が市の中央部に位置し、交通手段が限られがちな高齢者が訪れやすくなることが期待されています。この施設では、社会福祉センターや男女共同参画センターが集約され、交流スペースも設けられるため、地域の交流の場としての役割も果たすでしょう。
「コミュニティバスやよい」は、平成15年に運行を開始し、現在では7路線が運行されています。そのバスは、市内の主要な停留所を効率よくカバーし、高齢者の移動手段としても頻繁に利用されています。運賃の無料化は、対象者が申請することで実現し、毎年豊富なサービスを提供することが見込まれます。
具体的には、申請は8月19日から受け付けられ、必要な確認書類を持参すれば即日交付されます。対象者は春日市に居住する70歳以上の方で、運賃はバス降車時にICカードをかざすことで支払いが完了します。乗車時のタッチは不要のため、手軽に利用できるといえるでしょう。
この無料化施策を通じて、高齢者がもっと活動しやすく、交流を深めていくことが促進されていく見込みです。また、すでに運行されている「コミュニティバスやよい」の利便性向上により、コロナ禍での外出控えから少しずつ地域の人々が出会い、つながりを持つ機会が増えることも期待されています。
春日市は、これからの50年を見据えた「春日の未来図」を描き、より快適で住み良い街づくりを進めています。この取り組みによって、誰もが安心して暮らせる地域が実現されることを願っています。詳細については、春日市のウェブサイトで確認ができるため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。