兵庫県がAI防犯カメラを活用した実証実験を開始
TOA株式会社が2024年11月13日から、兵庫県と連携して新たなAI防犯カメラの実証実験をスタートします。この取り組みは、以前の実証実験結果を基にしたもので、繁華街の客引きを減少させることを目的としています。
実証実験の実施概要
新たな実証実験は、神戸市の三宮北部地域と西宮市の2地区を対象に行われます。具体的な設置場所は、三宮阪急前商店街や生田新道、阪急西宮北口駅近く、JR甲子園口駅南側などで、合計7箇所にAI機能を持つ防犯カメラが設置される予定です。期間は2024年11月13日から2025年1月31日まで、約3か月にわたります。
取り組みの背景
TOAは、兵庫県が主催する「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」において、繁華街をより歩きやすくするための施策として、客引き行為の防止を目指しています。前回の実証実験では、客引き行為の注意喚起が一定の効果を上げたことから、今回はその効果をさらに検証し、より実用的な対策を検討します。
実施内容の詳細
実証実験では、設置されたAI防犯カメラが、通行人に向けて客引きを避けるよう呼びかける啓発を行うことが予定されています。また、カメラは映像データを解析し、周辺にいる人の数をカウント。もし人が滞留している場合は、警告音を発する仕組みです。この取り組みにより、客引き行為が行われやすい状況を事前に察知し、迅速に対応できる体制を構築します。
個人情報の保護について
実証実験で得られた映像データは、個人を特定できる情報が含まれることがあるため、TOAでは厳格なプライバシーポリシーに基づいて取り扱います。撮影したデータは、社内のAI技術の向上にのみ使用し、終了後には速やかに削除されます。
おわりに
このような高精度なAI技術を活用した防犯システムの導入により、兵庫県の繁華街がより安全で快適な環境になることが期待されています。TOA株式会社は、今後も県民や観光客が安心して街を歩ける環境づくりに努めていく姿勢を示しています。
詳細情報はTOA株式会社の公式サイトや「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」のWebサイトで随時アップデートされる予定です。