日台NGO連携でタロコ族の生活再建支援へ!テラ・ルネッサンス、MSMに140万元提供
2023年、台湾東部で発生したマグニチュード7.2の地震は、花蓮県を中心に大きな被害をもたらしました。特に、タロコ峡谷の原住民であるタロコ族は、観光業で生計を立てていたこともあり、地震による観光客の減少は深刻な打撃となりました。
認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、台湾のNGO「財團法人基督教MSM」と連携し、被災したタロコ族の生活再建を支援することを決定しました。テラ・ルネッサンスは、MSMに140万元(約700万円)を資金提供し、両団体は、被災地の自立支援に向けて協力していくことを発表しました。
テラ・ルネッサンスは、これまでアジアやアフリカなど世界各地で、紛争や災害の被害を受けた人々の自立支援を行ってきました。今回の連携は、台湾最大のネットワークNGOであるTaiwan Alliance in International Development (Taiwan AID)を通じて実現しました。両団体のビジョンや活動理念、そして「生計と家庭を守る」という価値観が一致したことから、連携に至りました。
MSMは、地震発生直後から被災地支援活動を展開しており、特にタロコ族を中心とした原住民の生活再建に注力しています。MSMは、伝統工芸や農業、地鶏飼育などの職業訓練を通じて、原住民の人々が持続的に自立した生活を送れるよう支援しています。
テラ・ルネッサンスは、MSMのプロジェクトに深く共感し、クラウドファンディングを通じて集まった寄付金140万元(約700万円)をMSMに提供しました。このクラウドファンディングには、(一社)人が輝く経営実践会(APRA)も賛同し、共に支援を呼びかけました。
7月14日から16日にかけて、MSMの職員が日本を訪れ、日本の災害支援に関する情報交換や意見交換を行うことが決定しています。熊本県の熊本地震震災ミュージアムや佐賀災害支援プラットフォームなどを訪問し、日本の自治体・NGO/NPOの災害支援の経験や知見を共有します。今回の交流は、今後のタロコ族の生活再建、そして日台の防災協力の強化に役立てていく予定です。
テラ・ルネッサンスについて
認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、2001年に設立されました。カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援、岩手県大槌町での大槌刺し子運営など、国内外で幅広い活動を展開しています。2022年には、ハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援も開始しました。
テラ・ルネッサンスは、これまで数々の賞を受賞しており、その活動は国内外で高く評価されています。国連経済社会理事会特殊協議資格NGOとして、世界で活躍しています。
今回の連携が、被災地の復興に繋がることを願っています。