急増するフィッシングサイトの実態
JCBのフィッシングサイトが3倍に急増
最近のインターネット詐欺リポートによれば、JCBに関連するフィッシングサイトが急増しています。具体的には、前の月に比べて実数で3倍以上の増加を記録しています。詐欺の手口は、差出人が「ご利用履歴に不正が検出され、アカウントを停止しました」といった内容のメールを送信し、受信者のログイン情報を抜き取る形が主流です。
また、今年始めてPayPayがフィッシングサイトのランキングに登場したことも大きな注目点です。PayPayの関連サイトは、前月に比べて3倍近く増加しており、特に金銭提供をテーマにしたメッセージが多くなっています。
地方銀行にも注意が必要
フィッシングサイトはJCBだけでなく、地方銀行もターゲットになっています。最近では、横浜銀行、四国銀行、広島銀行などのフィッシングサイトが確認されています。数は少ないものの、今後地方銀行への攻撃が増加する可能性があるため、注意が必要です。
フィッシングサイトブランドランキング
11月度の調査では、報告数が3倍に増加したJCBが1位にランクインしました。続いて、メルカリが高止まりしており、新たに5位に入った楽天は報告数がなんと10倍以上増加しています。このデータからも、フィッシング被害が広がっていることが分かります。
フィッシングサイトの構成比
フィッシングサイトのカテゴリ別構成比を見てみると、クレジットカード関連のフィッシングサイトが増加していることが確認されました。また、10月からは国税庁e-taxに関するサイトも増加傾向にあり、官公庁関連の構成比も高まっています。年末に入るにつれ、この傾向が続く可能性があります。
フィッシング詐欺対策のポイント
1. URL確認の徹底
メールやSMSで案内されたURLが正規のものであるかをしっかり確認しましょう。メール内のリンクはクリックせず、事前に登録したブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスするのが安全です。
2. 注意喚起を忘れずに
クレジットカード会社などは、個人情報入力を促すようなメールは送信しません。怪しいメールには十分に警戒し、不審なURLにはアクセスしないことが重要です。
3. パスワード管理の徹底
複数のサービスで同じログインIDやパスワードを使い回すのは避けましょう。万が一、詐欺に遭った場合、他のサービスでも被害に遭う危険性が高まります。
4. セキュリティソフトの導入
日々巧妙化するネット犯罪に対抗するためには、セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトの導入が不可欠です。これにより、不審なサイトへのアクセスを未然に防げる可能性が高まります。
無料診断サービス「詐欺サイトチェッカー」
詐欺サイトかどうかをチェックできる「詐欺サイトチェッカー」が提供されています。このサービスでは、詐欺ウォールが集めたブラックリストを基にURLをチェックすることができます。報告が多いフィッシングサイトを見逃さないために、ぜひ活用してみてください。
詐欺サイトチェッカーはこちら
2024年11月の詐欺サイト検知率リポート
詐欺ウォールの最新データによると、2024年11月の詐欺サイト検知率は97.1%を記録。従来の方法に加え、独自のAI検知技術により、高い精度で詐欺サイトを検出しています。
このように、インターネット詐欺は依然として増加傾向にあり、常に最新の情報を把握し、自己防衛の意識を高める必要があります。日々進化を続けるネット詐欺に立ち向かうために、適切な対策を講じていきましょう。