天馬株式会社の新たな一歩
2024年9月18日、天馬株式会社が国内のプラスチック成形メーカーとして初めて、資源循環の促進を目的とした法律(プラ新法)に基づく大臣認定を取得しました。これにより、同社は自身が排出するプラスチック関連の産業廃棄物を回収及び再資源化するための事業計画が正式に承認され、千葉県にある野田工場内に設立したリサイクルセンターが稼働を開始しました。
このリサイクルセンターでは、廃棄プラスチックを自社で処理しペレット化することで、年間最大約700トンのプラスチックを再利用できる見込みです。さらに、設備の稼働によって削減されるCO2の量は約1400トンに達し、枯渇資源とされる石化由来のバージンプラスチックの使用を減少させることにも貢献するとしています。
サステナブル経営への取り組み
天馬株式会社は、「人々の本質的な豊かさを支える」という理念を掲げ、創業から75年間にわたりプラスチック日用品の分野で多くのヒット商品を生み出してきました。特に、1986年から展開するフィッツケースは、日本国内での収納ケースのスタンダードとして広く認知されています。このように、商品の品質だけでなく環境にも配慮した取り組みを進めることで、企業としての社会的責任を果たしていく姿勢を示しています。
リサイクルセンターの未来
今後、天馬株式会社はリサイクルセンターの最大限の活用を図り、循環型社会の実現に向けたスキームを確立することに注力します。また、リサイクルプロセスにおいては、廃プラスチックを新たな資源として捉え、持続可能な経営の一環として位置付けることで、未来の環境保護に貢献したいと考えています。
この取り組みの成功が、他の業界においてもプラスチックのリサイクルへの関心を高め、持続可能な社会の実現へとつながることが期待されます。天馬株式会社の挑戦が、環境保護の新たなモデルケースとして注目されることは間違いありません。
より良い明日を創造するために、これからも天馬株式会社は持続可能なプラスチック製品の開発とリサイクルの推進に努めていくことでしょう。