沼津市、デジタルプラットフォーム「my groove」を活用した新たなまちづくりの展開
近年、都市のデジタル化が進む中、さまざまな地域でのまちづくりの方法が変化しています。その中で、静岡県沼津市が株式会社Groove Designsと連携し、デジタルプラットフォーム「my groove」を用いた「沼津まちづくりプラットフォーム」を発表しました。この取り組みは、地域住民や団体の参加を促進する新しい仕組みとして注目されています。
デジタルプラットフォームの目的
沼津市では『中心市街地まちづくり戦略』に基づいて、市街地でのまちづくりが推進されていますが、より多様な市民の意見や参加を得るために、デジタルを介したコミュニケーションの場が設けられました。「沼津まちづくりプラットフォーム」では、以下の3つの主な機能にフォーカスして運営されています。
- - 意見募集:市民からの声を集め、まちづくりに関する取り組みや意見を反映させる。
- - 思いの共有:地域で活動している団体へのインタビューや活動内容の紹介を通して、地域の動きを報告する。
- - プロジェクトへの参加:社会実験「OPEN NUMAZU」などの参加型プロジェクトを推進し、地域貢献ができるきっかけを提供する。
このプラットフォームは、「興味はあるけれど、どうやって関わればいいのか分からない」といった、市民の疑問に応えるために設計されています。
導入の背景
沼津市は、『中心市街地まちづくり戦略』に基づき、4つの主要な戦略を立てています。具体的には、人を中心にした公共空間の創出や、居住環境の改善、周辺地域資源との連携を図ることが主体です。この戦略に基づく活動の一環として、「まちづくりに関心のある人々」のネットワークを広げ、未だ参加していない層を巻き込むことが期待されています。
丸みを帯びたプラットフォームの役割
沼津市の都市計画部の外山氏は、「大規模な公共事業が動き始め、未来のまちへの期待が高まっている」と語ります。彼はまた、このプラットフォームが地域の人々にとっての「入口」となることを望んでいると強調しました。
意見募集やイベントの開催
現在、沼津まちづくりプラットフォームでは、市民からの意見募集やイベントの開催が進められています。例えば、「この場の名前を一緒に考えてください!」という意見募集が行われており、市民参加の意識を高めています。
また、社会実験「OPEN NUMAZU」に関連したまち歩き企画もあるなど、参加の機会が多数設けられています。これにより市民が直接、意見を交換したり、自分のアイデアを提案したりするなど、実践的な参加が可能となっています。
ワークショップも予定されており、デジタルプラットフォームの有効活用について意見交換を行う場も整備されています。
参加方法の案内
プラットフォームへの参加には、事前に「my groove」への会員登録が必要ですが、これにより市民は自由に意見を投稿したり、地域活動に参加したりすることができます。このような流れは、地域に根付いた参加型のまちづくりを進める上で極めて重要です。
このように沼津市では、デジタルツールを駆使し、新しいまちづくりの形を意識的に創造しています。市民がより多くの関わりを持てるような仕組みの構築を通じて、地域の活性化が期待されます。今後、このプラットフォームの成長に注目が集まることでしょう。
会社情報
株式会社Groove Designsは、地域におけるまちづくりの伴走支援と地域DXの推進に特化した企業です。彼らは、都市空間やコミュニティのデザインを通じて、人々が幸せを感じられる街づくりを目指しています。