オリィ研究所が開智未来高等学校で実施した教育プログラム
2025年9月1日、株式会社オリィ研究所は、開智未来中学・高等学校の生徒27名を対象に特別な教育プログラムを実施しました。これは、同校がDXハイスクールに選ばれたことを受けての取り組みの一環であり、生徒たちは多様な学年から参加し、意見交換が活発に行われました。
教育プログラムの概要
オリィ研究所は「すべての人が自分らしく活躍できる社会」の実現を目指し、移動困難者が分身ロボット「OriHime」を操作するプロジェクトを通じて、コミュニケーションを深める教育プログラムを展開しています。生徒たちには、障害の有無にかかわらず、誰もが共に活躍できる社会の実現に向けた考えを促す機会が与えられています。
これにより、文部科学省が推進するDXハイスクールのプログラムに沿った内容で、デジタル人材育成を目指す授業が展開されています。オリィ研究所は、技術革新が社会にもたらす影響や、それが引き起こす社会課題とその解決策についても考えを深めることを重視しています。
プログラムの実施内容
プログラムの最初では、オリィ研究所の理念について説明が行われました。「孤独の解消」をテーマに、どのような事業を展開しているのかを生徒たちに届けました。この説明を聞く生徒たちは真剣にメモを取り、興味深く耳を傾けていました。
次に、実際にOriHimeパイロットとの対話が行われました。パイロットからは、自らの仕事の背景や、OriHimeを利用した様々な業務内容について語られ、生徒たちは積極的に質問を投げかけました。
特に印象的だったのは、OriHime-Dを使った飲み物配膳のデモンストレーションで、参加者の中には笑顔を浮かべる生徒も多く見られました。
意見の共有
対話の後、生徒たちは各テーブルで討論し、自身の感想や意見を発表しました。彼らは「AIとOriHimeの違い」について考察し、OriHimeは人間の分身としての役割を果たし、環境や人々に配慮できるとの見解も示されました。また、「新たな仕事の創出」を提唱する声も聞かれ、コミュニケーションの中から新たなアイデアが生まれてくることを実感しました。
さらに、全体の質問タイムでは、「脳にチップを埋め込み機械を操作する技術の発展に対して、OriHimeの機能拡張が考えられているのか?」との好奇心がふくらむ質問が寄せられました。この問いに対し、オリィ研究所は「視線入力でのOriHime操作がすでに実現されている」とし、さらに使いやすさやより人間らしい存在感を追求する開発が進んでいることを示しました。
今後の展望
オリィ研究所は、今後もこのような教育プログラムを通じて、未来を担う子供たちに社会について考える機会を提供し、テクノロジーと社会のつながりを深める取り組みを続けていく意向を表明しています。プログラムは探求授業やインクルーシブ教育など、さまざまなニーズに対応して展開されており、興味のある方は公式サイトで詳細を確認できます。
株式会社オリィ研究所について
オリィ研究所は、「人類の孤独を解消する」を理念に掲げ、障害や病気、介護、子育てなどで外出が難しい移動困難者のためのサービスを提供しています。具体的には、テレワーク支援や分身ロボットの開発など、多岐にわたるソリューションを展開しています。