オイシックス・ラ・大地CVC、学校給食マッチングプラットフォーム「PECOFREE」へ投資
食品サブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社の投資子会社であるFuture Food Fund株式会社が、学校と給食事業者のマッチングプラットフォームを提供する株式会社PECOFREEに投資を行いました。
この投資は、Future Food Fundが運営する「Future Food Fund 2号」における10件目の投資案件となります。
学校給食を取り巻く課題
近年、学校給食を取り巻く環境は、少子化、コロナ禍、物価高騰、人材不足など、多くの課題に直面しています。給食事業者の撤退や、学校における給食制度や学食施設の運営が困難になっている状況も見られます。
特に、給食制度のない高校では、多くの学生が家庭から弁当を持参する必要があります。共働き家庭の増加により、保護者の弁当準備や学生自身による弁当購入の時間や手間、持ち運び時の衛生管理、栄養バランスなどの課題が深刻化しています。
PECOFREEのソリューション
PECOFREEは、学校と給食事業者をマッチングするプラットフォームを提供することで、これらの課題解決を目指しています。栄養士が監修したお弁当をアプリで事前注文し、学校で受け取ることができるサービスを提供することで、保護者の負担軽減、学生の食事の選択肢増加、栄養バランスの向上を実現します。
PECOFREEのプラットフォームは、給食事業者にとってもメリットがあります。同社のプラットフォームを利用することで、営業活動に時間やコストをかけることなく、新たな取引先を獲得することができます。また、事前注文による需要予測が可能となるため、フードロスの削減にも貢献します。
投資の背景と今後の展望
Future Food Fundは、PECOFREEのプラットフォームが、学校だけでなく、幼稚園、保育園、学童、オフィスなど、様々な場所で昼食の課題解決に役立つ可能性に着目し、今回の投資に至りました。
今後は、オイシックス・ラ・大地の子会社であるシダックス株式会社との連携強化や、Future Food Fundに出資いただいているリミテッドパートナーとの協業を通じて、PECOFREEの事業成長を積極的にサポートしていく予定です。
PECOFREE代表取締役 川浪 達雄氏のコメント
「私たちはPECOFREEを通じて、学校における昼食課題の解決、子育て共働き世帯の負担削減、学校・教育機関の食のインフラ強化、サプライヤーの収益低下問題への対応など、様々な社会課題の解決を目指しています。今回のFuture Food Fundからの投資を機に、食による社会課題の解決を更に加速させてまいります。」
Future Food Fund ファンドマネージャー 村田 靖雄氏のコメント
「学生時代のお弁当環境を考えると、こういったサービスが出来るのはいい事だと思ったのが最初の感想です。川浪さんは、給食を作る仕事からこの事業を志しました。作る側、学校、父母と言った、多くの人の不を取り除くことが出来る、素晴らしい事業だと思います。食は子供の頃に何を食べたか、どう教わったかがとても大切だと思うので、おなかを満たすことはもちろんですが、美味しいものや、栄養のバランスが取れたものを食べて育ってもらいたいので、協業する中で、何か取り組みたいと思ってます。」
Future Food Fundについて
Future Food Fund株式会社は、2019年8月に設立された、フードイノベーション領域に特化したCVCファンドです。国内外のスタートアップ企業への出資を行うだけでなく、販売や商品開発などの支援も提供することで、スタートアップ企業を支援するエコシステムの構築を目指しています。
オイシックス・ラ・大地株式会社について
オイシックス・ラ・大地株式会社は、「これからの食卓、これからの畑」を理念に掲げ、安心・安全に配慮した食品の宅配サービスを提供しています。食に関する社会課題をビジネスの手法で解決する事業を推進しています。