株式会社エヌ・ピー・シーは、2026年4月から新たに割れガラス分離装置の提供を開始することを発表しました。この装置は、特に太陽光パネルのリサイクルに特化しており、これまでの製品ラインアップに新たに加わる形になります。これにより、同社の製品は合計4種となり、ガラスが割れているかどうかに関わらず、幅広い処理が可能になります。
割れたパネルにも対応
これまで太陽光パネルの処理は、割れのあるものに対しては限られた選択肢しかありませんでした。エヌ・ピー・シーの新装置は、災害や運搬中の衝撃によって割れてしまったパネルをターゲットにしています。特殊なメカニズムを使い、ガラスとセルシートを効率的に分離することができ、業界内でもその有効性が確認されています。特に、ガラス付着率やセル混入、EVA付着量においても、従来の破砕方法と比較して優れた結果が得られるとのことです。このように、割れたパネルでも十分にリサイクルが行えるという選択肢が増えました。
リサイクル性の向上
これまでエヌ・ピー・シーでは、割れのない太陽光パネルのガラスを板ガラス原料として再利用する「水平リサイクル」を実現してきました。しかし新たに割れガラス分離装置を加えることで、割れたパネルのリサイクルも可能となり、リサイクルの効率が大幅に向上します。この取り組みは、環境保護とともにリサイクル業界に新たな標準をもたらすかもしれません。
省スペースと低騒音の設計
新しい装置の最大の特徴は、そのコンパクトなデザインです。これにより、様々な規模の処理工場にスムーズに導入できるようになっています。さらに、騒音面でも考慮されており、音圧レベルが約80dBと低く抑えています。この点は、職場環境を考える上で非常に重要です。処理スピードも既存の装置と同等で、1枚あたりの処理が約60秒で可能です。
今後の展望
エヌ・ピー・シーの公式ホームページには、さらに詳細な情報が掲載されています。リサイクル装置に関する問い合わせも受け付けており、関心のある方はぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。新たにリリースされる割れガラス分離装置は、太陽光パネルのリサイクルに新しい価値を付加することでしょう。
このように、エヌ・ピー・シーの新たな取り組みは、リサイクル業界の未来に期待を持たせるものです。業界内でのさらなる進展や、環境への影響を考慮した製品が増えていくことが望まれます。