バーベキュー市場の現状と未来：人気のロケーションや費用、課題とは？

近年、日本でもバーベキュー人気が高まっています。しかし、その市場の現状や消費者のニーズ、課題などは、十分に解明されているとは言えません。そこで、2015年に行われたバーベキューに関する意識調査の結果を元に、市場の現状と未来について考察します。

バーベキュー費用：妥協点は3000円台前半

調査によると、一人当たりのバーベキュー費用で妥協できる金額は3000円台前半でした。レジャー白書2014のデータと合わせると、年間2110万人のバーベキュー参加人口から、市場規模は少なくとも600億円以上と推定されます。これは、バーベキュー市場が相当な規模を持つことを示唆しています。

バーベキュー場所の選び方：設備、自然、持ち込み可が重要

バーベキューをする場所を選ぶ際に重視される点は、設備の充実度、自然豊かな環境、そして食材や飲み物の持ち込みの可否です。これらの要素が、消費者の満足度に大きく影響していることが分かります。

人気のロケーション：定番に加え、湖と屋上が注目

バーベキューに人気のロケーションは、川、海、山といった定番に加え、近年では湖と屋上も注目を集めています。調査では、湖や屋上でバーベキューをした経験のない人が多く、これらのロケーションに対する潜在的な需要の高さが示唆されました。実際、2015年には全国各地で屋上BBQビアガーデンが続々とオープンしています。

バーベキュー消費者の行動パターン：リピーターが市場を牽引

バーベキュー市場では、年に数回バーベキューを楽しむリピーターが全体の半数以上を占めています。新規顧客の獲得も重要ですが、リピーターの維持・拡大が市場成長の鍵となります。

バーベキューの課題：後片付けと天候

バーベキューの魅力は、自然の中で開放的な気分を味わえ、食事が美味しく感じられ、参加者同士の親睦を深められる点です。しかし、後片付けの大変さと天候への依存度が高い点が課題となっています。近年では、片付けサービスの提供や屋内型バーベキューハウスの増加など、課題解決に向けた取り組みも見られますが、更なるサービス向上によって、市場拡大が期待できます。