非侵襲性痛み治療器
2023-07-24 08:00:02

日本初の非侵襲性痛み治療機器「エイト」が保険適用を開始

日本初の非侵襲性痛み治療機器「エイト」の誕生



2023年6月1日、株式会社P・マインドが開発した交番磁界治療器「エイト」が日本の医療保険に採用され、7月から医療機関で本格的な導入が始まりました。この治療器は、痛みを和らげる新しい方法として、多くの患者に希望を与えることが期待されています。

「エイト」の機能と仕組み



エイトは、身体に微弱な磁界を経皮的に照射し、神経を刺激することで疼痛を緩和させる医療機器です。治験によってその安全性と有効性が確認されており、2022年には日本で初めて「交番磁界治療器」としての一般的名称が創設されています。

当社は「あなたが元気でいてくれることが、何より嬉しい」という企業理念を掲げており、患者の心の安らぎ(Peace of Mind)を重視し、QOL(生活の質)の向上に貢献しています。エイトを通じて、痛みに苦しむ多くの方々に喜ばれる治療効果を提供することを目指しています。

慢性疼痛患者の現状



日本国内には約2200万人もの慢性疼痛患者が存在し、その多くが職場や日常生活において苦しい状況にあえいでいます。疼痛に苦しむことは、身体的な問題だけでなく、心理的な苦痛も引き起こし、これにより労働損失は1.9兆円にも上ると試算されています。

従来、疼痛治療には医薬品が選ばれることが多いものの、副作用のリスクが高いものが多く、患者のQOLを向上させる難しさが課題として残っています。

Aid Innovation Technologyによる画期的なアプローチ



P・マインドは、「Aid Innovation Technology」を独自に開発しました。この技術は、最小限の侵襲性で安全に生体に微弱な交番磁界を照射する能力を持っています。これにより、神経細胞の調整作用を実現し、疼痛に特化したアプローチを提供しています。


エイトは、痛みに悩む患者さんにとって、新たな選択肢となるでしょう。また、痛みの影響を受ける社会全体においても、経済的な損失を抑える効果が期待されます。

診療報酬の情報



エイトの診療報酬は、区分番号J119において消炎鎮痛等処置に該当し、1日あたりの点数は35点(350円)となっています。これは、医療機関にとっても新たな治療手段として、患者にとっても経済的負担を軽減する手助けとなるでしょう。

今後の展望



エイトは、全国の医療機関や福祉施設を通じて、より多くの患者さんに提供されることを目指しています。慢性疼痛に悩む人々への支援が進むことで、彼らの生活の質が向上し、より豊かな社会を築く一助となることでしょう。

この新たな医療機器は、日本の医療の未来を象徴する技術であり、国内外での展開がまた期待されます。

会社情報

会社名
株式会社P・マインド
住所
熊本県熊本市北区徳王2-8-6
電話番号

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