朝日新聞社コーポレートサイトが新たな一歩
朝日新聞社のコーポレートサイトは、アルファサード株式会社が手がけたアクセシビリティ向上の取り組みによってリニューアルしました。この改修は、ユーザーがどのようにウェブサイトにアクセスできるかを考慮した重要なステップとなっています。アルファサードの代表取締役社長、森崎賢太郎氏と、朝日新聞社の社長、角田克氏が共に目指す「誰もが情報にアクセスできるメディア」という目標に向けた取り組みと言えるでしょう。
アクセシビリティへの具体的な対応
朝日新聞社のコーポレートサイトは、Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)2.2の「A」および「AA」基準の一部に準拠しています。これに伴い、以下の具体的な対応が行われました。
- - カルーセルの廃止:動的コンテンツのカルーセルは、特に視覚的にアクセスが難しいユーザーにとって使いにくいことが多いため、これを廃止し、ユーザーが情報をよりスムーズに取得できるよう配慮されています。
- - キーボード操作の対応:全ての操作をキーボードで可能にし、マウスを使うことができないユーザーでも快適に利用できるようにしました。
- - 文字サイズの調整:文字のみを拡大した際の見え方を調整し、さまざまな視覚障害に配慮しています。
- - コントラスト比の改善:視認性を高めるために、コントラスト比が不足している部分を改善しました。
- - 代替テキストの追加:画像には、音声読み上げ機能に対応する代替テキスト(alt属性)を追加し、視覚に障害のあるユーザーでも内容を理解しやすくしています。
- - PDFや動画へのキャプション対応:情報の伝達効果を高めるため、PDFや動画には一部キャプションを追加しています。
このような対応により、リニューアル後のサイトは一部の見た目の変更を除けば、従来のデザインを維持しつつも、ユーザーが快適に利用できる環境が整いました。
「やさしい日本語」での情報提供
また、朝日新聞社コーポレートサイトは、流入する全てのユーザーが情報にアクセスできることを目指し、「やさしい日本語化支援サービス」を導入しました。このサービスでは、ボタンを押すだけでサイト内のテキストを「やさしい日本語」に自動変換する機能が搭載されています。これにより、特に日本語に不慣れな外国人や子供たちにとっても、より理解しやすいコンテンツを提供しています。「つながれば、見えてくる。」というパーパスを実現するための新たな試みです。
アルファサードのウェブアクセシビリティへの取組み
アルファサードは設立以来、ウェブアクセシビリティに取り組んできた実績があります。JIS X 8341-3が策定される以前から、この分野における知識と経験を蓄積してきました。同社は、自社開発の商用CMSであるPowerCMSやPowerCMS Xにアクセシビリティチェック機能を搭載しており、これによりサイトのアクセシビリティ向上を支援しています。
さらに、アクセシビリティ対応サービスとして、コンポーネント・テンプレート評価やJIS X 8341-3に基づく適合評価なども提供しています。
このような取り組みと技術力を融合させた結果、アルファサードは他社に負けない実績を上げており、ウェブ業界全体のアクセシビリティ向上に寄与しています。今後もこうした努力を続けていくことで、より多くの人々が快適にインターネットを利用できる社会の実現を目指していくでしょう。