南海電気鉄道株式会社(以下「南海電鉄」)は、ナノテクノロジー素材を用いた省エネ・創エネ技術を開発する株式会社OPTMASS(以下「OPTMASS」)と協力し、脱炭素社会の実現に向けて共に進んでいくことに合意しました。
OPTMASSは、大阪大学のスタートアップ企業で、太陽光の熱線を遮断する熱線遮蔽フィルムや、赤外線から発電する透明な太陽電池の開発など、グリーンナノテクノロジー技術を用いた革新的な取り組みを進めています。
両社の取り組みの第一弾として、南海電鉄本社(南海なんば第1ビル)の一部で、2024年7月11日(木)からOPTMASS製の熱線遮蔽フィルム「OPT-block」の性能評価を実施します。この実証実験では、約125.7㎡の面積に熱線遮蔽フィルムを施工し、省エネ効果やCO2削減効果を検証します。
南海電鉄は、サステナビリティ方針に基づき、2030年度までにCO2排出量を2013年度比で46%削減、2050年には実質排出量ゼロを目指しています。今回の実証実験は、その目標達成に向けた取り組みの一環であり、地球環境保全への貢献に大きく貢献すると期待されています。
OPTMASSの熱線遮蔽フィルムは、透明性と熱線カット効果を両立しており、窓に貼り付けるだけで省エネ効果を実現できます。また、OPTMASSは、熱線を電力に変換する透明な太陽電池の開発にも取り組んでおり、将来は建物の窓ガラスで発電する未来を展望しています。
南海電鉄とOPTMASSは、今回の実証実験を通して、グリーンナノテクノロジー技術の社会実装を加速させ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。