医療革新を目指す
2025-03-10 15:28:14

医療革新を目指すNovAccelが超伝導加速器を開発し資金調達を実施

医療革新を牽引する株式会社NovAccelの新たな挑戦



茨城県つくば市に本社を置く株式会社NovAccelは、最新の超伝導電子加速器「RiSA」の開発を進める企業で、特に医療用ラジオアイソトープ(RI)の生産を目指しています。このたび、同社はシードラウンドで2億円を調達し、さらなる技術開発を加速させることができる体制を整えました。これにより、加速器の設計段階である加速空洞の成膜性能試験を行うことが可能になります。

RiSAとは



「RiSA(Radio-isotope production Superconducting Accelerator)」は、医療用RIを製造するために特化された小型の超伝導電子加速器です。特に注目されているのは、放射性治療用同位元素のアクチニウム225(Ac-225)の製造です。この元素はがん治療において高い効能が期待され、次世代のターゲット型放射線治療(TAT)の中核となる重要な役割を果たします。

RiSAの特色



RiSAは、一般的な加速器とは異なり、加速勾配やビーム品質といった性能を追求していません。医療用RIの生産に必須の小型化と安定した運転を最優先に設計されています。このアプローチによって安価で省電力、さらに増設が容易な加速器を実現しようとしています。また、4K冷却技術と2.6GHz空洞技術の導入により、これまでにないコンパクトさを追求しました。

資金調達の目的



今回調達した資金は、RiSAのコア技術である加速空洞の成膜性能試験に充てられます。この試験は2025年5月頃より行われる予定で、RiSAの実用化に向けた重要な一歩となります。

加速空洞の成膜性能試験とは



加速空洞は、内部の電場を利用して荷電粒子を加速します。超伝導加速器では消費電力を抑える必要があり、そのためにはNb製の加速空洞を極低温で冷却して超伝導状態を維持することが求められます。RiSAでは、この加速空洞の内面にNb3Sn膜を形成することにより、高い加速性能を得ることができるよう設計されています。成膜性能試験では、加速空洞の性能を評価し、この技術の進化を促進するための重要なテストを行います。

株式会社NovAccelについて



株式会社NovAccelは、最先端技術を駆使した医療用RIの安定供給を目指すディープテック企業です。独自の技術力を生かし、がん治療など医療分野における革新をリードし続けることを目指しています。

会社概要


  • - 会社名:株式会社NovAccel
  • - 所在地:茨城県つくば市花畑3-20-5 D102
  • - 代表者:織田聡
  • - 設立:2024年6月
  • - 事業内容:医療用超伝導加速器の研究・開発

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会社情報

会社名
株式会社NovAccel
住所
茨城県つくば市花畑3丁目20-5花畑事務所D102
電話番号

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