日鉄興和不動産が共創実験場に導入したDXサービス
最近、ビジネスの領域で共創を目的とした場所やコミュニティが増えてきています。しかし、実際に有意義なつながりを生み出すための仕組み構築には依然として多くの課題が存在します。それに応える形で、日鉄興和不動産が運営するシェアオフィス「リアルコクリバ」が新たに導入したのが、つながりDXサービス「parks」です。これにより、会員同士の専門性や興味を可視化し、オープンイノベーションを促進する取り組みが始まります。
オープンイノベーションの背景
近年、社員同士が協力して新たな価値を創出する「オープンイノベーション」が重要視されていますが、具体的な効果を上げるには仕組み作りが不可欠です。特に「リアルコクリバ」では、スタートアップや大企業の新規事業担当者などが集まるため、次のような課題が顕在化していました。
- - 専門性や思いが見えにくい:多くのメンバーのスキルや興味がわからず、誰とつながるべきかが不明瞭。
- - ニーズの把握が難しい:共創テーマを探る過程で、メンバーの関心やニーズを理解するのが困難。
このような課題を解決するため、「parks」を導入することが決定されました。
「parks」による共創の促進
「parks」は、会員の興味やスキル、提供可能なリソースを可視化する機能を備えたプラットフォームです。具体的には、以下のような機能が提供されます。
- - 情報の可視化:入会時の情報を基に、メンバー同士の理解を深め、関係構築を促進します。
- - AI検索機能:メンバーが自らにつながりたい相手を検索し、主体的にアクションを起こすことが可能です。
- - 必要な情報の告知:メンバーにとって重要な情報を、的確かつ効果的に届けます。
- - プロフィールカード:parks上の情報を基に作成した紹介カードを施設内に掲示し、QRコードからメンバーの情報にアクセスできるようにします。
これにより、会員同士の理解が深まり、新しい関係性が生まれる土壌が整います。実際に、日鉄興和不動産の佐藤氏は「偶然の出会いから共創を育てる場を日常化させる」ことを目指しており、parksがその基盤となることを期待しています。
parks開発の思い
株式会社Rondの代表取締役、豊永氏は「人と人の出会いで生まれる化学変化を増やす」ことを目指しています。これは、共通の関心や背景を見える化することにより、相手への理解を深め、新たなつながりを生むためのものであり、会員間に新しい価値を創造する土台を築くための重要なステップです。
安定して新たな出会いと共創を生み出すために、Rond社は日々サービスの改善に努めています。これらの取り組みを通じて、共創実験場「リアルコクリバ」が未来のビジネスシーンに向けた新しい出発点となることが期待されます。
施設情報
「リアルコクリバ」は東京都港区に位置し、様々なビジネスのスタートアップや企業が集まる場所です。我々は、この新しい試みを通して、企業間の関係性を新たなレベルへ押し上げることを目指しています。