千鳥観光汽船とレゾナント・システムズが協力
静岡県沼津市に本社を置く株式会社千鳥観光汽船と、神奈川県横浜市の株式会社レゾナント・システムズが手を組み、小型旅客船向けの安全を強化するための新システムを開発しました。このプロジェクトは、レゾナント・システムズがこれまでに路線バスや鉄道分野で培ったGPS位置情報技術や自動音声放送技術を活用しています。
新技術の概要
共同開発されたシステムは、主に以下の3つの機能で構成されています。
- - GPS連動オート放送システム
- - 緊急時自動放送システム(よびかけ君)
- - 速度超過警告システム
これらのシステムは、2026年から運航を再開する沼津港の遊覧クルーズ「第1伊豆丸号」に導入予定で、将来的には複数の観光船や定期船にも展開を図る計画です。
安全DXモデルへの取り組み
千鳥観光汽船とレゾナント・システムズは、このプロジェクトを単なる設備の導入に留まらず、小型旅客船の安全性を高めるための「安全DXモデル」として捉えています。これにより、運航データの活用やスタッフの教育、継続的な改善までを包括的に実施し、安全性向上へとつなげることを目指しています。システムの特色は、人員、設備、組織が連携し、全体として効果的な安全マネジメントを実現する点にあります。
各システムの詳細
1. GPS連動オート放送システム
このシステムは、航路上の特定地点でトリガーとして機能し、音声合成装置を使用して自動ガイダンスを行います。船長の操船負担を軽減し、安全運航への専念を促します。注意点として、周囲の状況確認や操船義務の代替にはなりません。
2. 緊急時放送システム(よびかけ君)
急な気象変化や船の揺れに対処するために設計されたこのシステムは、船内の緊急ボタンが押されると素早く警告放送を行います。これにより、乗客への迅速かつ的確な注意喚起が実現され、緊急時の安全確保に寄与します。
3. 速度超過警告システム
このシステムは、設定された速度を超えると自動的に警告音を発報し、船長用モニターにアラートを表示します。航行ルールの守護と、燃費の最適化に役立ちます。
沼津港遊覧クルーズの概要
沼津港遊覧クルーズは、千鳥観光汽船が運営しており、サイトには運賃情報などが掲載されています。大人は1,500円、小人は750円(3歳~小学生)です。公式サイトでは最新の運行情報も確認できます。
会社概要
株式会社千鳥観光汽船
株式会社レゾナント・システムズ
- - 設立:1952年
- - 事業内容:音声合成装置、放送機器の開発・製造・販売
公式サイトも存在し、詳細な情報を得ることができます。
この取り組みを通じて、両社は小型旅客船の安全性向上と連携の強化を目指していきます。