山形県初のタッチ決済サービス開始
山形県では2025年3月31日より、空港リムジンバスにおける新たなサービス、タッチ決済の導入が決定しました。この取り組みは、山交バス株式会社、三井住友カード株式会社、ジェーシービー株式会社、レシップ株式会社、QUADRAC株式会社という多くの企業の協力により実現されたものです。
どんなサービス?
このタッチ決済サービスでは、利用者がお持ちのタッチ決済対応のクレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、さらにはカードを設定したスマートフォンを専用のリーダーにかざすだけでバスに乗ることができます。これにより、事前に現金を用意したり、券売機でチケットを購入する必要がなくなります。
対象路線と利用の流れ
サービスが適用される路線は、山形駅から山形空港線と、山形駅から仙台空港線の2つのルートです。具体的には、利用者はタッチ決済専用カードやスマートフォンをリーダーにタッチするだけで、スムーズに乗車可能です。
開始時期と決済ブランド
タッチ決済サービスは2025年の春にスタートし、利用可能な決済ブランドにはVisa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯が含まれます。後日、Mastercardも追加される予定です。
利点と利便性の向上
このサービスの導入によって、訪日外国人や国内利用者が普段使用しているクレジットカードでスムーズにバスを利用できるようになります。特にインバウンド観光客にとって、言語の壁や現金を持ち歩く不安を軽減できる点は大きな利点です。また、キャッシュレス社会への移行を促進し、地域の公共交通利用を活性化させる期待も持たれています。
各社の役割
このプロジェクトには多くの企業が関与しています。山交バスはプロジェクト全体を統括し、空港リムジンバスの運行を担当します。三井住友カードはタッチ決済の導入支援とプロモーションを行い、ジェーシービーはそのソリューションを提供します。レシップは、タッチ決済用の端末を開発し、QUADRACは交通事業者向けの決済プラットフォームを提供します。
タッチ決済の可能性
タッチ決済技術は、国内外で広く採用されている国際標準のセキュリティ技術を活用しています。スピーディーな対応が可能で、サインや暗証番号を入力する手間が省けるため、公共交通機関だけでなく、日常のコンビニや飲食店などでも利用できるシーンが増えています。
まとめ
山形県におけるタッチ決済の導入は、県内公共交通機関の新たな時代を築くスタートとなります。経済活動の活性化はもちろん、観光促進や地域振興にもつながることでしょう。今後の展開に期待が高まります。