ViXion、AIを活用した視覚情報サポート技術を開発
ViXion株式会社が、東京都の支援を受けて視覚障害者支援を目的とした最先端のAI技術を活用した視覚情報サポート技術を発表しました。これにより、視覚障害者は日常生活において周囲の情報をリアルタイムで認識・伝達することが可能になります。
AIによるリアルタイム認識
この技術は、周囲の物体や文字情報を即座に認識し、音声で案内することができます。これにより、ユーザーは視覚に頼ることなく情報を得ることができ、より自立した生活を送ることができるのです。特に注目すべきは、「ゆびさしアイ(AI)」という機能で、ユーザーが指を指した対象物に関する情報を提示します。これにより、物品の選択や状況把握がサポートされ、視覚障害者や弱視の方々に多大な助けとなることが期待されています。
「ゆびさしアイ」の特徴
指を指すことで対象を選択します。
AIがリアルタイムで認識した情報をテキストとして表示します。
* 同時に音声案内も流れるため、視覚情報に依存せずに行動が可能になります。
この技術は、視覚情報だけではなく、視覚障害者が他者とのコミュニケーションを円滑に行える助けともなります。
暗所視支援眼鏡「MW10 HiKARI」への実装
ViXionはこの技術を、同社が開発した暗所視支援眼鏡「MW10 HiKARI」に実装することも視野に入れています。暗所でも明るく広く見ることができるこの眼鏡は、視覚障害者や弱視の方々に対し、周囲の状況把握を支援する役割を果たします。特に、夜盲症の方々にとっては、生活の質を向上させる大きな助けとなるでしょう。
さらなる発展に向けて
今後、ViXionは展示会などで技術デモを行い、ユーザーからのフィードバックを受け取りながら、外部提供や製品への実装を検討していく予定です。企業の目的は、「見え方」に課題を抱えるすべての方々に寄り添い、新たな可能性を切り拓くことです。
ViXionの理念と製品
ViXionは、「テクノロジーで人生の選択肢を拡げる」ことを目指し、次世代の視覚サポートデバイスを社会に実装するために活動しています。主力製品には、自己調整機能を持つオートフォーカスアイウェア「ViXion01」があり、視覚の悩みを解決するデバイスとして注目されています。近年、クラウドファンディングで大きな支援を受け、2024年に開催されるデジタルイノベーション総合展「CEATEC2024」での受賞経験も持っています。
こちらからもViXionの詳細情報や製品に関する情報を見ることができます:
ViXionに関する詳細
ViXionの公式サイトやSNSもぜひご覧ください。
このように、ViXionは視覚障害者を支援する新たな技術を導入し、今後もさらなる進化を続けていく所存です。目に見えないバリアを取り除くための取り組みに、私たちもぜひ注目したいと思います。