岡山大学が推進するオープンイノベーション
2024年9月27日、岡山大学の大学院ヘルスシステム統合科学研究科とおかやまスタートアップ支援拠点運営委員会は、地域の課題解決に向けた「岡山リビングラボ」を岡山駅前の「イコットニコット」で開催しました。このイベントでは企業関係者や学生、地域住民らが集まり、イノベーションを促進する新たなアイデアの創出を目指しました。
「岡山リビングラボ」の目的と概要
「岡山リビングラボ」は、2019年から始まり、地域のさまざまな関係者と協力してオープンイノベーションを実践してきました。第28回目となる今回は、TANOTECH株式会社の三田村勉社長を招き、同社の非接触・非装着型トレーニングツール「TANO」を使った事業アイデアの検討を行いました。
TANOの特徴と活用方法
TANOTECH社が開発した「TANO」は、モーションセンサーおよびゲーミフィケーション技術を活用したトレーニングツールで、教育や介護の現場で幅広く利用されています。このツールは、運動プログラムを通じて楽しみながら身体を動かすことができ、300種類以上の運動や脳活性化プログラムを提供しています。理学療法専門家の監修により、誰でも簡単に利用できるのが大きな魅力です。
参加者とのワークショップ
当日は、多くの参加者が集まり、活発なディスカッションが行われました。参加者たちは、実際にTANOを体験し、地域における実際のニーズに基づいたアイデアを提案しました。具体的には、介護施設にいる高齢者が自宅周辺を散歩する感覚を味わえる仕組みや、スポーツ指導の効率化のアイデアが挙げられました。また、一次産業の人手不足対策として、職業体験のプログラムを提案することも話し合われました。
経験豊富な講評者
最後に、三田村社長からは参加者の提案に対する示唆に富んだ講評が行われ、参加者との交流も深まりました。今後、TANOをさらに活用するためのアイデアやビジネスモデルの創出が期待されます。
岡山大学の今後の取り組み
岡山大学は、地域と密接に連携しながら特色ある研究大学としての役割を果たし、引き続きオープンイノベーションの創出に努めていきます。地域への貢献や新たな技術の模索を通じて、持続可能な社会の実現を目指す同大学の取り組みから目が離せません。
ぜひ次回も参加を
今回の「岡山リビングラボ」は、多様な視点を持つ参加者が集まり、大盛況のうちに終わりました。今後も新しいアイデアやプロジェクトが生まれることを期待しています。岡山大学とTANOTECHのコラボレーションがどのような革新をもたらすのか、是非注目してみてください。