長野県で初開催、水素ビジネスの可能性を探る講演会

長野県で行われる「長野県産業イノベーション推進本部会議」は、地域産業の発展を目指して多様な議論を展開する場として注目されています。今回の会議では、新たに「水素ビジネス」がテーマとして取り上げられ、県内企業における水素の利活用の可能性が探求されます。この重要な議題に対し、日置電機株式会社の取締役常務執行役員であり、最高技術責任者（CTO）および最高情報責任者（CIO）としてサステナビリティ推進を担当する久保田訓久氏が出席。水素エナジーソリューション（H2ES）という社内ベンチャーを推進し、地域社会における水素ビジネスの展開とその社会的意義について講演を行います。

この会議は2023年9月14日に長野県庁の特別会議室にて開催され、県知事の阿部守一氏をはじめとする多くの関係者が参加予定です。水素は再生可能エネルギーの一環として期待されており、県内企業の競争力向上や新たなビジネスチャンスの創出に寄与することが見込まれています。

久保田氏は、これまでの電気計測器事業に加え、水素ビジネスへの取り組みがいかに進んでいるか、また今後どのようにして地域社会と連携を図りながら水素社会の実現に向けて活動していくのかについて、具体的なデータや事例を交えながら紹介することを予定しています。これにより、参加者は水素事業の可能性がもたらす経済的な利点や持続可能な社会の実現に対する貢献について深く理解することができるでしょう。

また、本会議は一般にも公開されており、傍聴希望者は特段の事前申込は不要ですが、人数制限があるため、入場ができない場合もあります。この機会に水素ビジネスの重要性を知り、地域の未来について考える貴重な時間を過ごすことができるでしょう。

日置電機株式会社は、88年の歴史を持ち、自動車や電子部品、環境・新エネルギー関連の電気計測ソリューションを提供しています。その中で、水素エネルギーの活用に向けた取り組みは、景気低迷を受けた新たな成長戦略の一環として注目されています。様々な分野で必要とされる電気計測器は、社会の安心・安全と発展を支える重要な役割を果たしており、さらなるイノベーションの進展が求められています。

このように、水素ビジネスは地域経済の活性化だけでなく、環境への配慮も深める関心が高まっています。長野県でのこの講演が、新しい産業の可能性を広げ、多くの企業や関係者にとっての新たな道しるべとなることを期待したいところです。