ファンレスAIエッジコンピューターの登場
AAEON Technology Inc.が、最新のNVIDIA Jetson Xavier NXを搭載したファンレスAIエッジコンピューター「BOXER-8251AI」を発表しました。これは、NVIDIAが開発した「世界最小のAIスーパーコンピューター」と称されるJetson Xavier NXを用いた製品であり、サーバーレベルのコンピューティング能力を非常にコンパクトなサイズで実現しています。最大で21兆オペレーション/秒の処理能力を誇りつつ、消費電力はわずか15Wという驚きのスペックです。
AIエッジコンピューターの特長
先進の技術と高いコストパフォーマンス
Jetson Xavier NXは最大6つのARMコアを持ち、様々な電力やパフォーマンスモードに応じた柔軟な活用が可能です。特にMode 2では、6コアが動作する状態で、消費電力は15Wに制限されているにもかかわらず、Jetson TX2と比較して約5倍のパフォーマンスを叩き出します。また、NVIDIAが提供するGUIを使うことで、システムの動作モードを簡単に管理できます。
ベンチマーク性能
GLmarkベンチマークでは、Jetson Xavier NXが開発段階で4200ポイントを記録。その結果は、高価格モデルのJetson AGX Xavierの7000ポイントに匹敵します。最適化されたイメージが公開されると、さらに高いスコアを安価に提供することが可能になるでしょう。
高温環境でも安定性を保持
特筆すべきはこの製品の熱設計です。従来のモデルよりも温度管理が考慮されており、高温環境においても安定したパフォーマンスを維持。熱によるCPU/GPUのスロットリングを抑え、信頼性の高い動作が可能です。これにより、多種多様な業界での活用が期待されます。
製品ラインナップ
新しいBOXER-8251AIは主に企業や研究所向けに販売されますが、さらに「BOXER-8250AI」もラインナップされており、こちらも同様にNVIDIA Jetson Xavier NXを搭載しています。これらの製品は特に組込み用として最適化されています。さらには、今後はPoEに対応した製品も予定されています。
まとめ
AAEON Technology Inc.が提供するBOXER-8251AIとBOXER-8250AIは、業界のスタンダードを覆す可能性を秘めており、AIに関連する様々な応用が期待されています。効率的な放熱設計、性能、コストパフォーマンスのバランスを兼ね備えたこれらの製品には、幅広い使用シーンでの活躍が予想されるでしょう。詳細については、AAEONの公式サイトも参照してください。
公式サイト:
AAEON Technology
お問い合わせ: V-net AAEON株式会社
[email protected]
045-594-9535