台湾の魅力的なドラマ制作合戦に新たな1作が加わる。DMMグループのデジタルコミック出版社CLLENN(シレン)から生まれた人気BLマンガ『イッて終わりなわけがない!』が、台湾で『秘密關係』のタイトルで実写ドラマ化されることが発表された。この作品は、電子版としての総ダウンロード数が85万を超えるヒット作だ。本作のプロジェクトはすでに始動しており、12月15日にはクランクイン式が行われた。
原作と制作チーム
原作である『イッて終わりなわけがない!』は、漫画家こめおかしぐによる作品で、BLマンガとしては高い評価を受けており、台湾でのドラマ化を見越しての制作が行われている。制作には、台湾ドラマ『Be Loved in House 約・定~I Do』や『奇蹟KISEKI:Dear to me』の制作チームが関与しており、期待が高まる。
このドラマでは、物語の中心には幼なじみの二人の男性と一人の女性の間に秘められた感情が描かれる。主演には、台湾出身で日本のアイドルグループ「BUGVEL」に所属する王君豪と、台湾ドラマ『飛魚高校生』で注目を集めた成晞が選ばれた。二人は、オーディションでの出会いから相性の良さに気づき、互いに強い絆を深めていくことになる。
青春ラブストーリーの展開
『秘密關係』の物語は、じゃんけんをきっかけに始まる青春ラブストーリーで、幼なじみたちの成長と共に恋心が芽生え、それに伴う苦悩が描かれる。俊晞、韓拓、曉陽は10歳の頃からいつも一緒に遊んできた仲間だが、成長するにつれて韓拓の俊晞への気持ちが友情を超えていることに気づく。しかし、俊晞が曉陽に告白しようとしていることを知り、韓拓は自らの想いを伝えることを決意する。二人の恋人同士としての生活は、周囲には親友だと偽りながら続き、様々な壁に直面することになる。
主要キャストの素顔
ドラマの主要キャストは、成晞、王君豪、林晏慈、袁子筑と多彩だ。成晞は、クールな魅力を持つ韓拓を担当し、自身の体験を交えたコメントからも、役に対する思い入れが感じられる。王君豪もまた、長年の夢が実現したことに嬉しさを隠せず、BLドラマに出演できることへの喜びを表現した。
監督と脚本家の意気込み
本作の監督には、BLドラマには初挑戦となる姜秉辰が起用されている。監督は原作の意図を理解するために時間をかけ、物語をより立体的に描くことを目指していることを語っている。一方、脚本家の林珮瑜は、「恋愛に伴う様々な感情を繊細に描きたい」と述べ、視聴者が共感できるような物語作りに注力している。
配信予定
『秘密關係』は、2025年の下半期に台湾や日本を含むさまざまな地域で配信予定となっており、世界中のBLファンからの期待が寄せられている。原作ファンも新たな映像作品として視聴できることを楽しみにしているだろう。製作チームの詳細やキャストのInstagramアカウントもほどなく公開される予定なので、公式情報をチェックし続けることが推奨される。
最後に
原作者のこめおかしぐは、今回のドラマ化に際して「すごくワクワクしています。原作をご存知の方も、未読の方も、ぜひ楽しんでいただければ」とコメントを寄せている。また、監督の姜秉辰も「多くの方に楽しんでいただける作品に仕上げることを願っています」との意気込みを見せており、期待は高まるばかりだ。青春の輝きと、秘めた恋の行く末を追いかける『秘密關係』から目が離せない。