ERPCがネットワーク基盤を最新化
オランダに本社を構えるELSOUL LABO B.V.と、Validators DAOが共同運営するERPCがこの度、Solanaプラットフォームのネットワーク基盤を最新化しました。このアップデートは、特にCloudflareが開発したRust製のオープンソースフレームワークを全面的に適用し、キャッシュ効率や接続管理の改善を通じて、環境全体の安定性を大きく向上させたものです。
この新しい基盤により、Solana RPC、Geyser gRPC、Shredstreamを利用するユーザーは、従来よりも安定した低遅延環境を享受できるようになります。
背景と目的
Solanaエコシステムでは、数ミリ秒の遅延がトランザクションの成功率やユーザー体験を大きく左右するため、ERPCはこれまでゼロ距離志向の設計により、レイテンシの削減と可用性の向上に努めてきました。しかし、ネットワークの効率や接続の安定性には常に向上の余地があり、特にトラフィックのピーク時や長時間の利用時には課題が多く存在していました。
今回のアップデートは、ネットワーク基盤を強化し、キャッシュ効率と接続管理を刷新することで、混雑した状況や連続利用時でも安定した性能を提供することを目指しています。
Pingoraとは
Pingoraは、Cloudflareが手掛けたRust製のオープンソースネットワークフレームワークです。このフレームワークは高い並行処理性能と安全性を備え、従来のWebサーバーであるNginxと比較しても最大3倍の性能を誇ります。ERPCでは、Pingoraを採用することでSolanaに最適化されたRPC、gRPC、Shredstreamを安定的に運用しています。
Pingora 0.6.0の新機能
最新リリースのPingora 0.6.0では、多くの改善が施されています。
- - キャッシュの改善: LRUキャッシュのロード・保存処理を最適化し、各シャードごとにアトミックに処理を行うことで信頼性が向上しました。非同期パージのサポートも実装し、通常のリクエスト処理との競合も避けられます。
- - 接続管理の向上: Keepaliveタイムアウトの制御強化により再利用時のオーバーヘッドが減少し、CPU利用率やレイテンシも改善。不要なKeepaliveの自動無効化でリソース消費を抑え、安定した通信が実現しました。
- - IOレイヤーの効率改善: H2 crateの最新化によるMadeYouReset攻撃への対策により、セキュリティが強化されると同時に効率も向上。IO関連のエラーハンドリングを最適化しました。
- - データ転送の進化: マルチパートRangeリクエストに対応し、大容量データ転送が効率化されました。これによりレイテンシや帯域が改善されたほか、大きなデータのキャッシュにも対応しました。
各サービスへの影響
RPC
頻繁に使用されるデータ取得やトランザクション送信において、キャッシュの効率化が大きな効果をもたらし、ピーク時でも安定したレスポンスが得られるようになりました。
gRPC
リアルタイム性が重視されるGeyser gRPCでは、接続管理とストリーム処理の最適化により長時間の接続が安定し、リトライの必要性が低減しています。安心して利用できる環境が整いました。
Shredstream
大規模データ配信を必要とするShredstreamにおいては、キャッシュと接続制御の強化が顕著に効果を発揮し、混雑時でもスムーズなデータ配信を実現しました。
アップデートの効果
全エンドポイント(RPC、gRPC、Shredstream)にこのアップデートが適用済みで、価格、仕様、レート制限、認証方式に変更はありません。既存の環境で改善の恩恵が受けられ、多くのユーザーから嬉しいフィードバックが寄せられています。実際に体感できる改善があるとのことですので、ぜひ新しいアップデートをお試しください。
ERPCの提供する解決策
ERPCは、以下の課題解決を目指しています:
- - 一般的なRPC環境におけるトランザクション失敗やレイテンシ変動の解消
- - 多くのインフラプロバイダーによる性能制限への対応
- - 通信品質に影響を与えるネットワーク距離の問題
- - 小規模プロジェクト向けの高品質インフラ提供の難しさ
私たちは、研究開発と実地検証を重ねて常に進化し続けるプラットフォームを目指しています。より良いサービスを提供するための導入相談やフリートライアルは、公式サイトやDiscordでご利用いただけます。ぜひご活用ください。
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今後ともERPCをどうぞよろしくお願い申し上げます。