セコムが新たに心肺蘇生法訓練キットを導入し安心社会実現へ

セコムが新たに心肺蘇生法訓練キットを導入

セコムは、ウィズコロナの時代における心肺蘇生法の訓練をより手軽に行えるよう、新しい訓練キット「CPRトレーニングボトル訓練シート」を提供開始しました。この取り組みは、コロナ禍で人との接触を最小限に抑えつつ、救急処置に必要なスキルを身につけることを目的としています。

1. セコムの取り組みの歴史

セコムは2004年にAEDのレンタルパッケージサービスを開始して以来、訪問講習会やウェブ講習を通じてAEDを使える人材の育成に尽力してきました。特に、2014年から提供されている「セコムAEDスキルアップサービス」では、実際に人形を用いた訪問講習が中心でしたが、コロナ禍によりその手法に制約が生じました。

このような状況を受け、ウェブ講習に加え、今回の「CPRトレーニングボトル訓練シート」が導入され、手軽に心肺蘇生法を学ぶ手段が拡充されることとなりました。

2. CPRトレーニングボトル訓練シートとは

「CPRトレーニングボトル訓練シート」は、Coaido株式会社と一般社団法人ファストエイドとともに開発された、心肺蘇生法の胸骨圧迫を学ぶための訓練シートです。A2サイズのシートと共に、ペットボトル（柔らかいタイプ）を使用することで、胸骨圧迫の強度やリズムを実践的に学ぶことができます。

このシートには、ホームページにて説明動画が用意されており、目の前にシートを置きながら、理解を深めることが可能です。1月25日以降に出荷されるセコムの全AED機種にも同梱される予定です。これにより、利用者は自宅で安心してトレーニングすることができます。

3. 社会への寄与

セコムは、「AEDがいつでも、誰でも使える社会」の実現を目指して様々な取り組みを行っています。大事なのは、AEDが設置されているだけではなく、多くの市民が心肺蘇生法を理解し、実践できる環境を整えることです。この新訓練キットが、多くの人々にとって心肺蘇生を学ぶきっかけとなり、急停止時の救命率を上げる助けになることを期待しています。

また、セコムは消防や医療機関と連携し、突然の心停止に対する迅速な対応ができるよう、救命共助アプリ「Coaido119」との共同取り組みも進めています。