地方銀行ECサイトの現状:定石は使われているのか?
2024年、マーケティングDX支援を行う株式会社WACULは、地方銀行が運営する18のECサイトを評価する調査を行いました。
2021年の調査では、地銀ECサイトの多くがデジタルマーケティングの定石を十分に活用できていないことが明らかになりました。
今回の調査では、3年後の現状を分析し、ECサイトの改善状況と、デジタルマーケティングの定石がどれほど浸透しているかを検証しました。
2024年調査:ECサイト評価ランキング
調査の結果、18サイト中、Amazon Payや楽天Payの導入、定期購入プランなど、重要な施策をどちらも実施しているのはわずか1サイトのみという衝撃的な結果となりました。
前回の調査と比較して、トップ3は同じECサイトがランクインしましたが、順位に変動が見られました。特に、前回2位だったエンニチ(ふくおかフィナンシャルグループ)が1位に躍り出ました。
しかし、採点の全体平均は、2021年の33.5点から、2024年は33.8点とほぼ横ばいでした。これは、多くの地銀ECサイトが依然として、デジタルマーケティングの定石を取り入れていないことを示唆しています。
地銀ECサイトが売上を伸ばすために必要なこと
今回の調査結果から、WACULは地方銀行が運営するECサイトの売上を伸ばすための具体的な提言をまとめました。
1. 主要施策の導入
まず、Amazon Payや楽天Payの導入、定期購入プランなど、顧客にとって利便性の高い主要施策の導入が急務です。これらの施策は、顧客の購買意欲を高め、売上増加に貢献する効果が期待できます。
2. ECサイト立ち上げ前の戦略
ECサイトを新たに立ち上げる場合は、デジタルマーケティングの定石を意識したWebサイト設計が不可欠です。プロフェッショナルの力を借り、顧客体験を最大化するウェブサイトを構築しましょう。
3. 既存ECサイトの改善
既存のECサイトを改修するのは容易ではありません。まずは、既存顧客のデータベースを構築し、LTV(顧客生涯価値)を向上させる戦略を検討しましょう。さらに、追加投資の意義を明確化し、社内説得を行うことが重要です。
WACULが提供する「地域ECサイト支援プラン」
WACULは、地方特産品などを扱うECサイトの運営を行う地方銀行様に対して、地域特産品を扱う「地域ECサイト支援プラン」を提供しています。
本プランでは、デジタルマーケティングの専門知識やノウハウを活用し、ECサイトの売上拡大をサポートいたします。
地方銀行が運営するECサイトの成功事例を増やすため、WACULは今後も調査や情報発信を積極的に行っていきます。
レポート全文はこちら:
https://wacul.co.jp/lab/posts/regional-bank-ec-ranking-2024
WACULについて
WACULは、ビッグデータとナレッジで、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するマーケティングDXカンパニーです。
AIアナリスト・シリーズやWACUL DXコンサルティング、Marketer Agentなど、多様なサービスを通じて、クライアントの売上最大化を効率的に実現します。