NECがISACAと提携し、情報セキュリティ専門人材の育成を加速
NECは、国際的な専門団体であるISACAとの戦略的提携を発表し、情報システム監査および情報セキュリティにおける専門人材の育成を更に強化することになりました。この取り組みは、NECグループ社員向けにCISA(Certified Information Systems Auditor)およびCISM(Certified Information Security Manager)の国際認定資格取得を促進する一環として行われます。
NECの取り組み
NECでは、顧客に対してセキュリティが確保された製品やサービスを提供するため、実践的なスキルを持ったセキュリティ専門家の育成に注力しています。近年、サイバー攻撃の巧妙化に伴い、企業はリスク管理やITガバナンスに関する深い知識を持つ人材を必要としています。このような背景から、NECは資格取得の促進を強化することに決めました。
ISACAと連携したトレーニングプログラムは、2024年12月に始まり、主にNECソリューションイノベータが実施します。NECグループの社員は、このトレーニングを通じてCISAとCISMの資格を取得し、さらに専門能力を維持するための最新情報の勉強会も毎週開催される予定です。
ISACAとの協力
ISACAは、1969年に設立され、情報システムやセキュリティ関連の専門家の育成に力を入れる国際団体であり、188カ国で18万人以上の会員を抱えています。同団体は、NECとの戦略的なパートナーシップを結ぶことを非常に喜ばしく思い、さらなる成長を目指しています。
ISACAの責任者は、NECが社内に多くのISACA認定プロフェッショナルを育成していることを評価し、その教育方針が実践的かつ現場志向であると強調しました。NECはこの経験を活かし、今後もITおよびセキュリティ専門家の育成に尽力するでしょう。
社会への貢献
NECは、業界全体でセキュリティの重要性が高まる中、これらのスキルを持つ人材を増やすことで、社会全体の安全性を高めることを目指しています。この取り組みは、特にデジタルトランスフォーメーションを進める企業にとって、不可欠な要素となるでしょう。
今後、NECは「サイバーセキュリティ管理規程」に基づき、責任ある人材の育成を進め、顧客に対して安全で安心な製品・サービスを提供することで、より安全な社会の実現に貢献していきます。
このように、NECとISACAの提携は、今後のサイバーセキュリティの重要性を再認識すると同時に、次世代のITおよびセキュリティ専門家の育成に向けた力強い動きといえます。