VALT JAPANが能登半島デジタル人材育成プロジェクトを開始
VALT JAPAN株式会社は、能登半島での地元の方々の雇用や生活の向上を目指し、「能登半島デジタル人材育成プロジェクト」を始動しました。このプロジェクトは、令和6年に発生した能登半島地震によって影響を受けた方々に向けて、地域における多様な働き方の推進と新たな雇用創出を目的としています。
プロジェクトの背景
能登半島では、地震の影響により失業や雇用形態の変化といった問題が発生しました。そのため、地域に残りたいと願う方々が仕事を見つけることが困難な状況が続いています。VALT JAPANは、デジタル人材の育成を通じて、この課題に取り組むことを決意しました。
教育プログラムの内容
本プロジェクトでは、単なるスキル習得に留まらず、オンラインでのデジタル業務を新たな生業として確立することを目指しています。具体的には、パソコンの基本的なスキルを身につける研修や、データ入力やツールを活用したデジタル業務に特化した教育が行われます。これらの研修を受けた参加者は、地域の企業や都市部からのデジタル業務を受注することができ、オンラインでの柔軟な働き方を実現します。
この取り組みにより、能登地域内での雇用機会が広がり、持続可能な地域経済の構築へとつながることが期待されています。
研修プログラムの実績
9月に実施された基礎研修には、金沢市、珠洲市、能登町の3エリアから合計48名の参加者が集まり、デジタル業務の基礎を学びました。参加者の中には、震災による影響で職を失った方や、在宅での仕事ができずに困っている方々も含まれており、被災地特有の事情を抱える女性たちの姿が見受けられました。彼女たちは、この人材育成プロジェクトによって在宅ワークの道が開けることを期待し、未来への希望を持っています。
今後の展開
10月には金沢と珠洲でハイブリッド形式の応用研修を予定しており、その後も研修や仕事説明会を行うことで実際の仕事の提供やマッチングを行っていきます。これにより、能登地域での働き方をさらに拡充し、地域の活性化へとつなげていく予定です。
VALT JAPANについて
VALT JAPANは、2014年に設立されたスタートアップ企業で、就労困難者向けの新しい社会インフラの構築を目指しています。特に、障害や難病を抱える方々がビジネス市場で活躍できる仕組みを提供することに力を入れています。全国47都道府県において、12,000名以上の就労困難者とネットワークを築き、多くの業務を展開してきました。今後もデジタル業務に特化した支援事業を推進し、地域に新しい雇用の可能性をもたらしていくことを目指しています。