クラウド暗号消去認証
2025-02-04 12:26:45

クラウドデータの暗号化消去認証制度が新たにスタート

クラウドデータの暗号化消去システム認証が新たにスタート



2025年2月4日より、キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)がデータ適正消去実行証明協議会(ADEC)と共同で「暗号化消去システム認証 for Cloud」(CE-C認証)を実施します。この制度は、クラウド上に保存された機密情報や個人データの安全な消去を実現することを目的としています。

暗号化消去とは



暗号化消去(Cryptographic Erase)とは、サーバーやクラウドに保存されたデータが不要になった際、そのデータを削除する際に使用された暗号鍵も同時に消去する手法です。これにより、削除されたデータは復元不可能となり、第三者への情報漏えいを防ぐことが可能です。これまでのクラウドサービス利用において、機密データ消去は重要な課題でしたが、この方法により改善されます。

CE-C認証制度策定の背景



近年、クラウドサービスの利用が急増している中、各業界でセキュリティへの関心が高まっています。クラウド上のデータ消去方法として暗号化消去が推奨されている一方で、これまでにはその実装や運用の評価制度がなく、データ消去の有効性を証明することが困難でした。このような背景を受け、ADECは2024年からのCE-C認証制度策定を検討し、ついに2025年に運用を開始する運びとなりました。

キヤノンITSの取り組み



キヤノンITSは、暗号化技術に特化した製品「CipherTrust Data Security Platform」や「Cipher Security Service」を通じて、安全なデータ消去方法の普及を目指しています。2023年には、ADECのワーキンググループに参加し、CE-C認証制度の設計に貢献してきました。その活動が評価され、2024年からADECの幹事会社を務めることが決定しました。

今後の展望



ADECは、データ消去技術に関するガイドブックを公開し、安全で確実な消去環境を整備します。また、CE-C認証制度の運営を進め、暗号化消去の普及・啓蒙活動をさらに推進する方針です。専門家との協力を得て、国際標準化も視野に入れた活動を開始します。

結論



CE-C認証制度は、クラウド上のデータ安全性を大幅に向上させるものであり、自治体やサービスプロバイダーにとって重要なツールとなるでしょう。これにより、クラウド利用がますます安心して行える環境が整備されることが期待されます。

詳しくは、ADECの公式サイトを通じて最新情報をチェックしてください。


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会社情報

会社名
キヤノンITソリューションズ株式会社
住所
東京都港区港南2-16-6キヤノンSタワー
電話番号
03-6701-3300

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