新型コロナ時代の業務継続を支えるVR活用法とその実績
新型コロナウイルスの影響により、多くの企業がリモートワークを導入する中、HappyLifeCreators株式会社は、VR技術を活用した新しい業務形態を模索しました。2020年2月7日、VRChatを使用した2回のVR会議が行われ、5名の社員が参加。エンジニア3名、営業事務1名、広報1名という少人数で行われたこの試みは、業務継続の重要性を再認識させるものでした。
テレワーク導入の背景
昨年末、社員の家庭内感染が引き金となり、オフィスに出勤した際に他の社員に感染を広げる事例が発生しました。特に従業員数が少ない企業では、特定の職種が固定されるため、全員が感染した場合には業務が継続できなくなる危険性が高まります。この状況を受け、コロナウイルスの流行の兆しを感じた時点で、テレワークの緊急予行演習としてVR環境を選択しました。
導入にあたる懸念点
テレワークへの移行に際して、会話から生まれるアイデアが減少し、社員同士のコミュニケーションが不足するのではないかという懸念がありました。特に事務職や広報職では、業務の成果を数値で測ることが難しいため、テレワークの効果をどのように評価するかも大きな課題でした。
VR利用の結果
テレワーク導入後、社員にアンケートを実施しました。以下は、その結果です。
メリット:
- - 通勤が不要なため、一日を通して疲労が軽減された。
- - 顔が見えず、身だしなみの準備が楽になった。
- - 自宅作業について、集中できないと思い込んでいたが、実際には高い集中力を維持できた。
- - 会議の時間が短縮された。
デメリット:
- - 自宅には多くの誘惑があり、油断すると集中が途切れることもあった。
社員同士のコミュニケーション:
- - VR会議ではアバターを通じて会話をするため、逆に距離感が近く感じられた。
- - 声は本人のものであり、普段と変わらない会話ができた。
- - Web会議のようなタイムラグもほとんどなく快適にコミュニケーションを取ることができた。
業務への集中:
- - 最初は慣れなかったものの、徐々に集中できるようになった。
- - 電話に出る必要がなくなったため、作業効率が向上した。
テレワーク導入における効果測定は今後の課題として残っていますが、懸念していたコミュニケーション不足は解消されていることが確認できました。
今後の展望
試験的なテレワーク導入から得られた結果を基に、効果測定やセキュリティの強化を進め、ワークライフバランスの実現と優秀な人材の確保を目指していきます。また、テレワーク導入を検討する企業へのVR技術を活用した支援を積極的に行っていく所存です。
会社概要
- - 商号: HappyLifeCreators株式会社
- - 代表者: 代表取締役社長 牧長心
- - 所在地: 大阪市中央区南本町2-4-10 丸忠第2ビル3F
- - 設立: 2019年5月10日
- - 事業内容: 業務システム、スマホアプリ開発
- - URL: HappyLifeCreators公式サイト
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