地域中小企業の成長を支援する新ファンドが始動

新ファンド「継承ジャパン2号投資事業有限責任組合」の設立



地域中小企業の事業承継と成長戦略を支援する「継承ジャパン2号投資事業有限責任組合」が、2025年11月にファイナルクローズを迎え、新たに一定の出資を受けたことが発表されました。このファンドはロングブラックパートナーズ株式会社の子会社であるLBPI株式会社が運営し、地域経済の活性化に向けた重要な一歩を踏み出しました。

事業承継の必要性とは



近年、多くの中小企業が事業承継を抱える問題に直面しています。特に、経営者の高齢化や後継者不足が深刻な課題として取り上げられる中、このファンドはこうした企業に向けてハンズオン支援を提供し、企業価値を向上させることを目的としています。「継承ジャパン2号」はその名の通り、2020年に設立された「継承ジャパン」の後継ファンドとして、地域中小企業の持続的な成長を応援します。

ファンドの特徴と出資の概要



本ファンドは、官民ファンドとして独立行政法人中小企業基盤整備機構からも出資を受けており、地域金融機関との連携を重視しています。最近のファイナルクローズでは、株式会社岩手銀行や株式会社大分銀行、あいち銀行からの新たな出資があり、ファンドの総額は70億円に達しました。これにより、より多くの中小企業をサポートする体制が整いました。

経営支援の取り組み



「継承ジャパン」では問題意識に基づき、中小企業の持続的な成長を支えるため、5年間で10社への投資を予定しています。現在までに投資先企業は全て黒字を達成しており、そのうち4社は過去最高益を記録しました。事業承継のための経営インフラ整備にも注力し、借入金の個人保証の解除や雇用の安定化を図っています。

また、地域の金融機関や自治体と連携して、経営・財務・人材の観点からの包括的支援体系を構築。企業が再成長を遂げるための伴走支援を行っていきます。特に、事業承継を円滑に行うための後継者探しなども重要な業務となります。

計画と今後の展望



ファンドとしての実績を踏まえ、「継承ジャパン2号」も地域企業のニーズに応じた多面的な支援を展開していく予定です。これまでの出向受け入れ実績からもわかるように、人材育成にも力を入れており、金融機関の人材不足解消に向けての取り組みが進められています。

お問い合わせ情報



ファンドの詳細については、LBPI株式会社の山下恭平氏が窓口を担当し、電話や公式ウェブサイトから問い合わせを受け付けています。これからの地域企業の成長と活力を期待し、この新たなファンドが果たす役割に注目です。

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会社概要



ロングブラックパートナーズ株式会社は、地域経済の活性化と持続可能な成長を目指し、さまざまな財務アドバイザリーや地域再生ファンドの運用を行っています。今後も幅広い支援を通じて、中小企業の発展に貢献していくことでしょう。

会社情報

会社名
ロングブラックパートナーズ株式会社
住所
東京都港区麻布台1丁目7番2号神谷町麻布台ビル6F
電話番号
03-6674-2314

トピックス(経済)

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