神奈川から始まる地元でのLGBTQ+支援ネットワーク
2025年11月13日、神奈川県横浜市で「かながわレインボーアライアンス」の第2回目が開催されます。このイベントは、LGBTQ+当事者が地元で安心して暮らし、働くことのできる環境を整えることを目的とした異業種ネットワークの一環です。先に行われた第1回は、参加者から大きな反響を呼びました。
背景と課題
神奈川県内でLGBTQ+の当事者は、地元での生活を安心して行うことが難しいと感じています。特に中小企業においては、LGBTQ+への理解が不足しているため、多くの当事者が平日は地元で働きつつ、週末だけ都内に出かけて自己表現をするという「分断された生活」を強いられています。これはアクセスの良さから生じた「上京すれば解決できる」という風潮が、地域での支援整備を後手に回しているためです。
目的と活動内容
「かながわレインボーアライアンス」は、この地域格差を是正し、“地元で自分らしく生きられる社会”を実現するために設立されました。神奈川県・横浜市を舞台に、情報の共有や勉強会、交流イベントを通じてLGBTQ+に関する理解を促進し、支援者(ALLY)の育成を目指しています。この取り組みを通じて、地域に根差したダイバーシティ(多様性)推進モデルを構築していくことが期待されています。
第1回の振り返り
2025年3月に実施された第1回では、アイネットの主催によりLGBTQ+施策の紹介や、プライドハウス東京からの企業での取り組み紹介が行われました。参加者はグループに分かれ、各社の取り組みや課題をディスカッションし、互いにディスカッションする貴重な場となりました。参加者からは、「企業の垣根を越えた交流ができた」との感想や、「LGBTQ+について知るきっかけになった」といった声が寄せられました。
参加者の感想
特に、参加者からは以下のような貴重な意見が寄せられました。
- - 「他社の取り組みを見学できたことが大変参考になった」
- - 「自然体で話せる雰囲気で、LGBTQ+について学ぶ気持ちが強まった」
- - 「人の輪が広がる温かさを実感し、次回は自社のメンバーもぜひ参加させたい」
これらの意見は、参加者が相互の交流から学び合った証です。
今後の展開
第2回の開催に際して、アイネットの今井克幸取締役は「地域に暮らすLGBTQ+の方々が身近に味方がいると感じられるような支援を確立していく」とした上で、「多様な価値観が共存できる街づくりには継続的な対話が必要」と強調しました。また、五十嵐ゆり氏(プライドハウス東京代表理事)は、「地元で生きることを諦めない社会の実現には地域からの支援が不可欠」と語り、協働の重要性を訴えました。
第2回の概要は以下の通りです。
- - 日時:2025年11月13日(木)15:00~17:00(懇親会は17:10~18:00)
- - 会場:株式会社アイネット本社(横浜市西区みなとみらい5-1-2)
- - 講師:特定非営利活動法人SHIPの宮島謙介氏など
- - 目的:LGBTQ+に関する取組事例や情報を共有する
- - 対象:神奈川県内の企業や団体の人事担当者
- - 定員:50名(事前申込制・先着順)
- - 参加費:無料
この取り組みを通じて、地元で安心して生き、働くことができる環境を企業や自治体、市民と共に進めて行く意義は大きいです。「誰もが自分らしくいられる地元」となる未来は、こうしたイベントを通じて実現に近づくことでしょう。
<<(引用元)>>株式会社アイネットのサービス概要や詳細は、
公式ウェブサイトをご覧ください。_NPO法人プライドハウス東京についても
こちらを参考にしてください。_