航空業界の不正対策
2021-05-06 13:03:56
リスキファイドとIATAの新たな提携、航空業界の不正対策を強化
リスキファイドとIATAの新戦略パートナーシップ
イスラエルに本社を置く不正防止のリーディングカンパニー、Riskified(リスキファイド)が国際航空運送協会(IATA)と新たな戦略的パートナーシップを結びました。この提携により、IATAはRiskifiedのチャージバック保証を利用して、航空会社向けに統合的なソリューションを提供します。これにより、航空会社は全ての流通チャネルにおいて、特にeコマースやNDCを通じた販売において、クラス最高の不正防止の能力を手に入れることができます。
現代の航空会社は、刻々と変化する犯罪者との闘いに直面しています。チケットは高い価値を持つデジタル商品であり、そのため不正行為の対象になりやすいです。航空会社は限られた情報の中で瞬時に決定を下さなければならず、誤った判断をすると不正決済によるチャージバックや手数料の影響で大きな収益損失を被るリスクがあります。加えて、過度に保守的な判断が行われれば、正当な顧客が拒否されることもあり、航空会社の売上が減少してしまう恐れがあります。
ここで重要なのが、Riskifiedのプラットフォームです。このプラットフォームを介して航空会社は正当な顧客をスムーズに承認し、不正決済による影響を軽減できます。Riskifiedは過去の数十億ものオンライン取引データをもとに、各注文の正当性を分析し、承認または拒否の判断を素早く下します。その結果、航空会社は不正が後から判明した場合にも、すでに承認した注文に対してRiskifiedから保証を受けられるのです。
RiskifiedのAI技術とその決定基準となるマーチャントネットワークの活用により、提携を結んだ航空会社はチケットの承認率を大幅に向上させることが期待されています。自動化された決定プロセスは瞬時に行われ、急激なトランザクション量の変化にも迅速に対応できるのが特徴です。
IATAの金融・デジタルサービス担当シニアバイスプレジデント、Muhammad Albakri氏は、「IATA Financial Gatewayは航空会社と旅行業者に対し、複数の決済プロセスを最適化する統合的かつ費用対効果の高いソリューションを提供しています。特にこの厳しい時期において、Riskifiedが航空会社の収益を守り、不正を特定・排除するのを助けていることを嬉しく思います」と述べています。
さらに、RiskifiedのチーフレベニューオフィサーPeter Elmgren氏は、「IATAのFinancial GatewayとRiskifiedのeコマース支援を組み合わせることで、航空会社は収益拡大と不正決済の削減を強力に進められます。チャージバック保証によって、航空会社は詐欺のリスクから顧客を拒否することを最小限に抑え、顧客がどこにいてもオンライン体験を大幅に向上させることができるのです」との見解を示しています。
リスキファイドとIATAの新たな提携は、航空業界の未来に向けた一歩となります。今後、さらなる発展が期待されるこの戦略的パートナーシップが、航空会社の収益をどのように保護し、業界全体のセキュリティを向上させていくかに注目です。
会社情報
- 会社名
-
Riskified Ltd
- 住所
- 新宿区新宿1-6-8鈴木ビルB館4F
- 電話番号
-
03-5269-1038