JR東海が新たな落とし物管理システム「落とし物クラウド find」を導入
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)は、2025年10月1日から株式会社findが提供する「落とし物クラウド find」を導入することを発表しました。この新しいシステムは、特にお客様の便宜を図ることに重点を置いており、今後の運用に期待が寄せられています。
便利なLINEでのお問い合わせ
「落とし物クラウド find」の導入により、JR東海のお客様は忘れ物に関する問い合わせや、返却の確認がLINEを通じて簡単に行えるようになります。従来は電話での確認が主流でしたが、電話がなかなか繋がらないといったストレスも減少し、スムーズなコミュニケーションが実現されます。なお、LINEでのやり取りが導入されることに伴い、WEBでのお問い合わせフォームやチャットサービスは廃止されますが、電話での問い合わせ先は引き続き利用可能です。
AI技術による迅速な管理
また、JR東海では毎年約70万件に及ぶお忘れ物を処理していますが、以前は駅係員が手動で情報をシステムに登録していました。しかし、「find」を導入することで、AIを利用した画像認識技術により、駅係員や乗務員がお忘れ物の写真を撮影するだけでその特徴を自動で読み取り、迅速に登録できます。これにより、お客様からのリクエストに対して待たせることなく迅速に対応できるようになるでしょう。
新設される「JR東海お忘れ物センター」
さらに、JR東海は「JR東海お忘れ物センター」を新たに設置します。これにより、届けられた忘れ物をしっかりと集約・保管し、返却可能な期間を延長します。現在は一定期間(数日~2週間)保管された後に所轄の警察署へ移送されていますが、新センター設置後はこの保存期間が3か月に延長され、お客様はJR東海から直接忘れ物を受け取ることができるようになります。
ただし、高額品や法令で定められた一部の忘れ物は、従来通り警察署に搬送されますので、その点も注意が必要です。
忘れ物に対する新しいアプローチ
このように、JR東海の「落とし物クラウド find」は、利便性を向上させるだけでなく、安全性や効率性も高める効果が期待されます。今後、顧客サービスの質向上を目指し、JR東海はこの新しい試みに前向きに取り組んでいくでしょう。お客様にとって、忘れ物を見つけるための新たな選択肢が悪化することなく、より便利な方法で提供されることになります。今後の展開に注目です。