エコシステムデザイン支援プログラムの概要
コロナ禍が私たちの生活様式を大きく変え、新たな考え方が求められるようになりました。特に人々の接触を減らす行動様式が広まり、これに対応するためのビジネスエコシステムの革新が不可欠となっています。日本総合研究所(日本総研)はこの変遷に注目し、新たなエコシステムを構築するための支援プログラムを無償で提供することを発表しました。このプログラムは、企業や組織がニューノーマル社会に適応し、新たな価値を創出するための取り組みです。
背景と目的
新型コロナウイルスによって、私たちのビジネスモデルやサービス提供の形態は急速に変化しました。多くの企業が新たに挑戦を強いられる中、アイデアを持ちながらも実行に移せないケースが散見されています。日本経済が厳しい状況に直面する中、経済や社会の回復を目指し、新しいエコシステムを構築することが日本総研にとっての使命となっています。このプログラムは、そんな企業や組織と共に新たな挑戦をし、社会的貢献を果たすことを目指しています。
エコシステムデザイン支援プログラムの特徴
この支援プログラムでは、日本総研が開発した「日本総研テックデザイン」手法を用い、ビジネスモデル、テクノロジー、デザインの視点を統合することで、持続可能で革新的なエコシステムを構築します。以下は支援の主な内容です。
- - 対象:法人格は問わない。
- - テーマ:自身の組織のみの利益を追求しないアイデアやコンセプトを対象とする。
- - 概要:アイデアの策定・具体化、ユーザーとの対話を通じてのプロトタイプ支援、専門家による実現可能性の検証を行います。
支持対象は、2020年12月から約3カ月間の予定で、専門のコンサルタントチームがサポートを行います。普段の業務において感じる課題を解決するための具体的なアプローチを提供し、実践的な支援を行う計画です。
想定される環境変化
このプログラムでは、以下の三つの主要な環境変化を踏まえた支援を行う予定です。
1.
バーチャルシステムの普及:リモートワークやオンラインサービスが加速し、リアルとバーチャルの融合が求められます。
2.
消費者のリアル価値の向上:ユーザーの行動が変化し、空間を共有することが重要な価値となるサービスが求められます。
3.
シェアリングの促進:資産を持たずシェアする傾向が強まり、特にリモートワークが普及することでオフィスの必要性が見直されます。
これらの変化に対して、具体的な支援例も取り入れています。たとえば、リアルとバーチャルを融合させたスマートファクトリーの構築や、シニア向けの健康促進コミュニティプラットフォームなどが考えられています。
応募方法と選考スケジュール
興味のある企業は、指定の応募書類をダウンロードし、必要な書類を提出することで応募が可能です。
- - 応募期限:2020年11月4日(水)17:00必着
- - 選考スケジュール:一次選考は書類選考、二次選考ではヒアリングを実施し、最終的に支援対象が選定されます。契約締結後に支援が開始される予定です。
このプログラムは、持続可能で革新性の高い社会を目指す企業や団体にとって、貴重な支援の機会となることでしょう。応募を通して、新たな可能性を広げるチャンスをぜひ掴んでください。