ケージフリーネットの新たな一歩
企業のアニマルウェルフェア政策を支援する一般社団法人、アニマルウェルフェア・コーポレート・パートナーズ(AWCP)が提供する「ケージフリーネット」が全面リニューアルしました。このプラットフォームは、ケージフリー卵の生産者とその卵を購入したい企業をつなぐ無料会員制のサービスです。既に広まっているアニマルウェルフェアの理念に基づき、7月10日より会員登録の募集を本格開始しました。今後、これは日本国内の市場にも大きな影響を与えることになるでしょう。
1. リニューアルの背景
近年、世界中の企業においてケージフリー卵へのシフトが加速しています。日本でもアニマルウェルフェアに取り組む企業が増加してきましたが、依然として「供給量の不足」や「調達先の情報がない」といった問題が残っています。さらに、生産者側も需要が分からず、生産計画を立てるのが難しいとの声が聞かれます。この課題を解決するために、AWCPは「ケージフリーネット」を設計し、供給と需要のバランスを取るマッチングを促進します。
2. プラットフォームの特徴
「ケージフリーネット」では、生産者は「ケージフリーMAP」を用いて自社の情報を掲載でき、多くの企業バイヤーにアピールすることが可能です。また、企業バイヤーはその地図を通て必要な生産者を効率的に見つけ出すことができます。これにより、すべての参加者が自分に適したビジネスパートナーと出会えるチャンスが生まれます。
生産者にとっての利点
- - ケージフリー卵を求める企業と直接つながる機会がある。
- - 自社の農場の位置を地図上で公開し、バイヤーが容易に情報を得られる。
- - 直接取引を通じて、スムーズなビジネス展開が可能となる。
企業バイヤーにとっての利点
- - 地図から全国のケージフリー卵生産者を検索し、条件に合った生産者を見つけられる。
- - 取引先の最新情報やトレンドを確認でき、調達業務が簡素化される。このように「ケージフリーネット」は、生産者と企業の双方にとって、多くのメリットを提供しています。
3. AWCPについて
一般社団法人アニマルウェルフェア・コーポレート・パートナーズ(AWCP)は、企業のアニマルウェルフェア政策、特に鶏卵の調達に関する支援を行っています。国内外の広範なネットワークを活用し、企業がケージフリーへ移行するための情報提供やコンサルテーションを行っています。エシカルな消費を広めるために、より良い選択を促すための取り組みを続けています。
4. 未来への展望
日本国内でのケージフリー卵の需要は今後さらに増加すると予測されます。「ケージフリーネット」のリニューアルにより、企業と生産者がしっかりとつながり、需給ギャップが縮まることが期待されています。AWCPは、その活動を通じて日本におけるケージフリー卵の普及をさらに進めていく考えです。
今後のビジネス拡大やサステイナブルな社会の実現に向け、「ケージフリーネット」をぜひご活用ください。