三郎丸蒸留所の新たな環境意識と受賞の喜び
富山県砺波市にある若鶴酒造株式会社が運営する三郎丸蒸留所が、非凡な記録を打ち立てました。2024年12月に発売予定のブレンデッドウイスキーシリーズ「SAB.(サブ)」のエコグリーン瓶が、日本ガラスびん協会主催の第21回ガラスびんアワードにて「環境配慮商品」として受賞したのです。この賞は、ガラス瓶のデザイン、機能、環境への配慮などを評価する日本有数のイベントです。
環境へのこだわりとウイスキー作り
三郎丸蒸留所は1952年にウイスキー製造を開始し、70年以上にわたってスモーキーな香りのウイスキーにこだわり続けています。これまでのウイスキー業界においては、重厚感のある透明な瓶が好まれる傾向にありましたが、これはカラメル着色を施すことによって色合いを一定に保つスタイルが一般的でした。しかし、三郎丸蒸留所は今回、逆転の発想として、天然由来の香味を活かしたまま無着色の製品を開発。そして、再生カレットを90%以上使用して新たに「エコグリーン瓶」を誕生させました。
この瓶は、従来のボトルに比べて23%の軽量化が実現され、年間で約13.5トンのCO2削減が見込まれています。
知名度を高める「SAB.」のブランド戦略
ウイスキー「SAB.」の名称は、発音しやすいことから親しみを持たれ始めています。これを踏まえ、製品を環境意識の高いグローバル市場に展開する計画を進めており、持続可能な商品のメッセージをより多くの人々に伝える戦略を推進中です。
商品紹介
今回のアワード受賞商品には、以下の2つのウイスキーがラインナップされています。
- - SAB. SUNSET RED(赤)700ml
- - SAB. NIGHT BLACK(黒)700ml
これらの商品は、三郎丸蒸留所の新しい取り組みの中でも象徴的な役割を果たすものです。食品業界全体が環境配慮にシフトしていく中、彼らの挑戦は大きな意義を持つものとなるでしょう。
ガラスびんアワードの重要性
ガラスびんアワードは2005年にスタートした業界最大級のイベントであり、デザイン性、機能性、環境性を評価する機会を提供してきました。毎年、新発売のガラスびん商品が多様な観点から審査され、優れた商品が表彰されることで、業界全体の活性化と認知度の向上を目指しています。
今回の受賞を機会に、三郎丸蒸留所は更なる持続可能な製品の開発とともに、エシカルパッケージの重要性を広く伝えていくでしょう。環境に優しいガラス瓶としての特性を再認識し、多くの人々にその魅力が伝わることを期待しています。