ドローン活用による災害復旧工事の効率化
災害復旧は社会の重要な課題ですが、従来の測量手法では時間とコストがかかることが多い問題です。そこで、株式会社エーアールエーは、ドローンを用いた点群測量技術を導入し、業務プロセスの進化を実現しました。特に八丈島の大里一の沢で発生した土砂崩れに対する砂防工事において、この技術が大きな成果を上げました。
取り組みの背景
八丈島での土砂崩れは、地域住民に深刻な影響を与えました。エーアールエーは被害状況を迅速に把握し、復旧計画を立てる必要がありました。そこで、同社は従来の測量方法の限界を克服すべく、最新のドローン技術を採用することを決定しました。このアプローチによって、短期間で必要なデータを収集することが可能になります。
測量プロセスの詳細
現場では、災害前に取得していた山林の測量データと、災害後にドローンで取得した新たなデータを比較しました。これにより、土砂崩れの範囲や崩壊した土量を正確に算出しました。また、倒木の本数と幹の太さも計測し、復旧計画に必要なデータを抽出しました。取得したデータは3D点群として可視化され、行政機関への提出資料としても活用されました。
調査概要
- - 対象エリア:約17,000㎡(約5,151坪)
- - 調査内容:
- 土砂崩れ範囲の3D点群測量
- 災害前後の地形比較による土量算出
- 倒木本数および幹径の調査
結果と導入効果
このドローン測量によるアプローチにより、従来よりも大幅な時間の短縮が実現されました。従来の手法では2日かかっていた工期が0.5日で完了し、作業人員も6名から3名に減少することができました。金銭面でも、約70万円から約40万円にコストが削減され、全体で75%の工期短縮が実現しました。
具体的な成果
- - 土砂崩壊範囲を3Dデータとして可視化
- - 崩壊土量(立米数)を算出
- - 行政提出用データとして活用
これにより、復旧計画の精度向上に寄与し、迅速な対応が可能となりました。
今後の展開
エーアールエーは、今後もドローン技術の活用を推進し、さまざまな分野への展開を計画しています。災害復旧をはじめ、インフラ点検や建物調査など多岐にわたって精度を高め、安全性と効率性を両立させる企業として、さらなる成長を目指しています。
サポート体制
同社では、他の測量会社や建設会社にもドローン測量の下請け業務を提供しています。急な案件や人手不足に対応する体制が整っており、多様なニーズに柔軟に応じられることが特徴です。
会社概要
株式会社エーアールエーは神奈川県川崎市に本社を構え、東京都や公的機関とも連携しながら大規模修繕工事やドローン測量、外壁調査などの業務を手掛けています。
この技術の進化と応用によって、災害復旧における新たな標準を築いていくことが期待されます。