塗魂ペインターズの挑戦
2024-02-22 16:22:04

震災13年目の新たな一歩、塗魂ペインターズが福島の小学校で全国ボランティアを実施

震災後の復興を願う塗魂ペインターズの挑戦



東日本大震災から13年。2011年3月11日に起きたこの未曾有の災害によって、福島県双葉町の双葉南小学校には多くの児童が避難しました。当時、児童たちは何も持たず、上履きのままでの避難を余儀なくされました。特に、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、双葉町全体に避難指示が出されたことから、校舎内にはランドセルや学用品が未だに残されているのです。これに伴い、避難指示は11年以上続きましたが、2022年8月には一部地域で解除され、住民が戻る道筋がつきました。

双葉南小学校の校舎を解体するか保存するかの議論が続く中、2023年9月に校舎を震災遺構として保存する方針が決定されました。この意義深い決断を受けて、塗魂ペインターズは早速、ボランティア活動を開始することを決定しました。彼らは「当時の状況を後世に伝え、次世代に残す施設を創りたい」という思いを持ち続け、全国の会員が参加する初のボランティア活動として双葉南小学校を選びました。

13歳の思いを込めた塗装作業



塗魂ペインターズの取り組みは、単なる塗装ボランティアにとどまりません。彼らは震災から今日まで、災害に見舞われた地域を救いたいと願っています。13年を経た今もなお、人々が立ち入ることができなかった双葉町の復興は始まったばかりです。このボランティア活動を通じて、少しでも多くの住民が戻れる場所を作りたいという希望が込められています。

また、双葉町の復興は国内外で注目を集めています。特に、チェルノブイリ事故の復興と重ね合わせ、海外の科学者たちが福島の復興の過程を観察しようと訪れることも増えてきました。塗魂ペインターズは、今回の双葉南小学校での活動を契機に、さらなるボランティア活動を計画し、福島の復興の様子を広く発信していきます。

資材協力の意義



今回のボランティア活動においては、一般社団法人日本足場会からの無償での足場の提供を受け、様々な参加者による塗装が行われます。ボランティア活動は2024年3月9日から3月11日までの3日間、双葉町立双葉南小学校にて実施され、最終日には100名以上のボランティアが集まって活動を行う見込みです。活動の前日、3月5日からは足場の設置作業がスタートし、準備が進められます。

塗魂ペインターズの活動



塗魂ペインターズは「塗装でできる社会貢献」をテーマに、2009年に設立されたボランティア団体です。全国各地の学校や公共施設などで無償の塗装作業を行い、これまでに170回以上の活動実績を持っています。2023年11月にはNPO法人化し、さらにその活動の幅を広げていく予定です。

本部は千葉県柏市にあり、会長の宮嶋祐介を中心に全国のボランティアが集います。彼らは、未来に向けた希望を絵に描くように、この活動を通じて多くの人々の心にも寄り添っていきます。

福島の復興を支えるこの素晴らしい取り組みに、ぜひ注目してほしいと思います。

会社情報

会社名
NPO法人 塗魂ペインターズ
住所
千葉県柏市青葉台1丁目28番22号
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。