クーガ芋と免疫機能
2025-02-21 08:10:24

沖縄の山芋「クーガ芋」が免疫機能を向上させる可能性

沖縄在来の山芋「クーガ芋」がもたらす新たな健康の可能性


沖縄特産の在来山芋「クーガ芋」(別名:琉球ヤムイモ)が、粘膜免疫の活性化に寄与する可能性があるとして、株式会社沖縄テレビ開発が特許を出願しました。この研究は、立命館大学のスポーツ健康科学部家光素行教授のもと行われ、インフルエンザや花粉症シーズンに向けた新たな期待が寄せられています。

クーガ芋とは?


クーガ芋は、ヤマノイモ科に属する希少な山芋で、沖縄で主に栽培されています。寒さに弱く、日本国内では沖縄県のみでの生産が確認されています。この植物は、他の山芋に比べて自然薯や長芋とは異なる独自の機能性成分ジオスゲニンを豊富に含んでおり、最近ではアスリートの健康維持や免疫力向上に寄与する可能性が探求されています。

研究の背景と成果


立命館大学での研究において、アスリートや運動実施者が上気道感染症に悩まされることが多いという問題に対処するため、クーガ芋を活用した摂取試験が行われました。2024年に実施された試験では、クーガ芋をタブレット状に加工したものとプラセボ(偽薬)を被験者に提供し、2週間にわたる摂取の後に一過性の運動を行い、その結果を分析しました。

結果として、クーガ芋を摂取したグループでは、運動前後で粘膜免疫を示す指標である分泌型免疫グロブリンA(S-IgA)のレベルが有意に上昇しました。これにより、クーガ芋には上気道のウィルスや花粉を捕捉し、感染を防ぐ免疫機能の賦活化が期待されました。

今後の展開と市場活用


沖縄テレビ開発では、クーガ芋を用いた商品「LeQ'om(レキオム)」の開発を進めています。現在はサプリメントに加え、2025年にはパウダータイプやクーガ芋を原材料とした甘酒スムージーも誕生予定です。また、海外市場にも目を向け、北米での販売に向けた調査も進めています。

さらに、この貴重な地元食材を利用したヘルスケアプログラムの実施を自治体と連携し、リゾートホテルやレストランにおける提供を促進することで、沖縄のスポーツや観光産業と連携した新たなビジネスモデルを構築する考えがあります。

まとめ


クーガ芋の研究成果は、特にアスリートや健康を意識する一般人にとって、ウィルスや花粉によるトラブルを軽減する手助けになります。沖縄のこの希少な山芋が、今後どのように健康産業に寄与するのか、その動向が非常に楽しみです。特許出願により、クーガ芋の効果が正式に認められることで、さらなる研究と商品開発が進むことに期待が寄せられています。


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会社情報

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株式会社沖縄テレビ開発
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