新たな起業家たちが小田原から地域活性化を目指す
神奈川県小田原市の起業家創出拠点である「ARUYO ODAWARA」において、令和6年度のチャレンジャーとして選ばれた9名の起業家予備軍が発表されました。これらのチャレンジャーは、地域を活性化させる様々な取り組みを行うことを目指し、HATSU起業家支援プログラムによる伴走型の集中支援を受けることになります。
このプログラムは地域の特性を生かしながら、新たなビジネスモデルを立ち上げ、地域内外での経済の活性化を図ることを目的としています。支援期間は令和6年8月から令和7年2月までの約7カ月間で、この期間中に、専門家による講座やメンタリング、事業相談といったさまざまな支援が行われます。
選ばれた9名のチャレンジャー
1.
伊東 英祐
- 彼は農業と狩猟業を通じて、自然と暮らしがつながる体験プログラムを提供します。生産から消費に至るまで一貫した体験を通じて、地域の魅力を発信することを目指します。
2.
伊藤 淳
- 土壌改良を通じて農業の生産性向上と脱炭素を同時に図るバイオ炭の製造に取り組み、カーボンクレジットの創出を目指しています。
3.
小林 真理子
- 開成町の美味しい水と米麹を使った甘酒の製造・販売による地域活性化を目指し、地域特有の食品ビジネスを展開します。
4.
坂下 達郎
- 中小企業と個人がシェアリングできる「相互扶助プラットフォームサービス」を提供することで、地域の人手不足問題を解決しようとしています。
5.
桜井 晴也
- 小田原の特産品や人々、技術を発信するメディア型のセレクトショップを展開し、地域活性化を図ります。
6.
高山 勝
- 世界共通の遊び「かくれんぼ」をスポーツや観光に生かし、地域の魅力を伝えて健康増進を図ります。
7.
長谷川 諒
- 地域の農林漁業と連携して環境に優しい農法や森林整備、藻場再生による温室効果ガス削減を担う事業を展開。
8.
森川 もえ
- 学校と生徒の就職観を調整し、企業とのマッチングを図る取り組みを行い、双方のニーズをつなげる情報発信を目指します。
9.
吉田 理穂
- デジタル技術を活用した芸術作品の共有プラットフォームを提供し、若手アーティストと新たなコレクターを結びつけ、地域の文化芸術を活性化させます。
支援プログラムの内容
チャレンジャーたちは、県が提供する支援内容を通じて新規の売上獲得や法人登記、資金調達、さらには製品やサービスのテスト版開発に積極的に取り組みます。この期間中、「ARUYO ODAWARA」は無料で利用できるため、さまざまなリソースを活用しながら事業を進めていくことが可能です。
この取り組みは、神奈川県三つの拠点(鎌倉、厚木、小田原)で実施されている起業活動を支援するHATSU起業家支援プログラムの一環であり、各地域の活性化と起業家コミュニティの形成につながることが期待されています。これからの地域とともに成長していく新たな起業家たちの活躍に目が離せません。
【問合せ先】
神奈川県産業振興課 新産業振興グループ 045-210-5636