自動運転技術の開発
2024-07-24 12:21:50

芝浦工業大学発ベンチャーが未来自動運転の実現に向けて支援事業に採択

東京・江東区に拠点を置く芝浦工業大学からの初の認定ベンチャー企業、株式会社ハイパーデジタルツインが、2026年度に向けたスタートアップ創出型研究開発支援事業に選定されました。この支援事業は、先進的なICT技術を駆使して次代の産業を育成することを目的として、総務省によって行われています。本年度は、応募された383件の中から選ばれた26件の企業の一つとして大きな注目を集めています。

ハイパーデジタルツイン社は、より安全で効率的な自動運転を目指して、自動運転技術の研究開発に努めています。具体的には、複数のLiDARセンサーを統合し、デジタルツイン技術を応用することで、死角をなくしたセンシングを実現し、リアルタイムでリスクを把握できるシステムを構築しています。2025年までには、歩道通行者向けの自動運転サービスを提供する計画も進行中です。

ポイント



1. 初の認定: 芝浦工業大学からの第1号認定ベンチャーが、総務省の支援事業に選ばれる。
2. 脱炭素社会への貢献: マイクロモビリティの重要性が増加する中、自動運転技術の研究に力を入れている。
3. 実証実験の成果: 自動運転がもたらす安全性向上についての研究が進められている。

研究の背景



ハイパーデジタルツイン社は、自動運転技術の革新に挑む企業です。この研究では、従来の車両にセンサーを組みこんで機能を設置するという手法から脱却し、インフラ側への設置を進めて、安全で効率的な自動運転を目指しています。すでに京都リサーチパークやさいたま新都心駅での実証実験では、確かな成果を収めており、歩道通行者に向けた安全な自動運転のサービス提供へ向けた礎が築かれています。

研究の概要



現代の課題として挙げられるのは、脱炭素社会の実現とラストワンマイルの移動問題です。この流れの中で、マイクロモビリティのニーズが高まっている一方、事故防止やコスト面に問題があるのも事実です。ハイパーデジタルツイン社は、これらの課題解決に向けて、インフラ構築を通じた新しいアプローチを採用し、最小限の通信や処理の遅延を追求しています。

今後の展望



今後は、モビリティや人の位置をトラッキングし、安全な地域と危険な地域を高精度で把握し、最適なルートを見出すことで、安全でスムーズな自動運転の実用化を目指します。現在の通信や処理の遅延の改善に取り組みつつ、歩道通行者向けのサービスを2025年までに開始する予定です。さらに、5Gなどの高速インターネットと連携し、社会への自動運転技術の実装を促進していきます。

会社概要



株式会社ハイパーデジタルツインは、2022年に創立され、2023年に芝浦工業大学からの認定ベンチャーとして飛躍的な成長を遂げています。彼らのミッションは、デジタルツイン技術を利用し、現実世界における人と物の動きを予測し、より安全で快適な未来を実現することにあります。公式ウェブサイトも運営中です。

芝浦工業大学について



芝浦工業大学は、工学部、システム理工学部を持ち、日本の理工系大学の中でも特に高い海外派遣数を誇っています。2027年には創立100周年を迎え、教育と研究において国際的に通用する大学を目指しています。


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会社情報

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