大阪の繁華街での通信実験
第2回「WiFi片手に、日本をめぐる。〜令和の伊能忠敬プロジェクト〜」が大阪編として公開されました。この企画は株式会社ALL CONNECTが運営する「オールコネクトマガジン」が監修しており、荒木孝博(株式会社Adeval代表取締役)を中心に進められています。今回は大阪の繁華街やUSJを舞台に、多くの人々が集まる都市部での通信性能を検証しました。
実施概要
2026年6月29日から7月1日にかけて、大阪市内の5箇所で計測を実施しました。使用した回線は楽天モバイル、SpaceXのStarlink、WiMAXの2機種と、計4回線を持ち込み、同一地点・同一時刻で同時に測定しています。
中心となるポイント
最大のトピックは、USJの混雑ピーク時に楽天モバイルが5G接続で423.69Mbpsという驚異的な速度を記録したことです。この結果は、前回の種子島編で「最後の砦」と呼ばれた同サービスが、「最強の矛」として再評価される瞬間でした。
都市部の通信性能
第1回の種子島編では、楽天モバイルが洞窟内で2.16Mbpsを記録する一方で、WiMAXは思うような結果を残せませんでした。都市部に移動した今回は、楽天モバイルが多くのポイントで高いパフォーマンスを発揮したのに対し、WiMAXは好不調が激しい結果となりました。
- - USJ: 楽天モバイルが423.69Mbps
- - 道頓堀・川辺: 楽天モバイルが213.53Mbps
- - なんば広場: 楽天モバイルが73.85Mbps
反面、大阪城の夜の計測では楽天モバイルがLTE接続になり、わずか4.88Mbpsに留まるなど、地点によって通信性能が大きく異なることも示されました。
WiMAXの挙動
WiMAXユーザーにとっては、都市部でのパフォーマンスが気になるところですが、種子島では振るわなかったWiMAXは、今回の大阪編で一定の実用水準を取り戻しました。ただし、同じ道頓堀であっても端末や立地によって状況が大きく異なることが判明。例えば、NC03という端末は道頓堀の川辺で0.52Mbpsに落ち込む一方、他の地点では58.38Mbpsを計測しました。
Starlinkの安定性
また、Starlinkも今回の実験に参加しましたが、混雑ピーク時でもある程度の安定した数値を記録しました。しかし、設置環境によって結果が異なるため、都市部ではそのハードルも高かったと言えます。いくつかのスポットでは計測が行えない状況もありました。
まとめ
今回の調査を通じて、都市部における通信環境の違いをリアルに実感できました。楽天モバイルは繁華街でも力を発揮し、WiMAXは環境による影響を大きく受けることが分かりました。これらの結果は、ビジネスマンや観光客にとって、通信環境選びの重要な情報となるでしょう。
次の研究は島根・出雲編が予定されており、さらなるデータが期待されます。