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セブン銀行の新たな取り組み「ATM受取」

日本の企業が個人への返金を実現する新しい手段として、セブン銀行が提携したアピリオが開発した「ATM受取」が注目を集めています。このサービスは、個人の銀行口座情報やクレジットカード情報を必要とせず、企業が個人に対し迅速に返金を行える仕組みです。

新しい返金システムの誕生

従来、企業が個人に返金を行う際には、個人の詳細な金融情報を取得する必要があり、これが個人情報の漏洩リスクを引き起こすことが懸念されていました。さらに、銀行口座やクレジットカードを持たない個人も増加している中で、企業は早急に返金処理を行いたいというジレンマに直面していました。

「ATM受取」のサービスは、セブン・ペイメントサービスが提供し、提携先企業が専用のWebポータルから返金手続きを実施すると、対象の個人に確認番号が送信されます。この番号を使って、セブン銀行のATMで現金を簡単に受け取ることができます。特に、1,000円未満の返金については、ATMから発行されるバーコード付きレシートをセブン-イレブンで提示することで、硬貨で返金を受け取ることも可能です。

企業と個人の距離を縮める

最大の特長は、銀行口座を介さずに返金を行えることです。企業にとっては、簡素な手続きでスムーズに返金ができる利点があり、また個人は24時間365日いつでもATMから現金を受け取れる利便性があります。これにより、企業と個人間の取引がより一層円滑になり、多様なシナリオに対応可能です。

使いやすさとセキュリティの両立

「ATM受取」の開発を手掛けたアピリオは、クラウドベースのシステム開発において豊富な実績を誇っています。同社の提案により、Webポータルは使いやすさを重視しつつ、強固なセキュリティを実現しました。セキュリティ対策として暗号化を施し、異常取引が発生した際の対策も考慮されているため、安心して利用できます。

提携企業の増加と多様な利用シーン

2018年5月のサービスインから半年で契約企業数は130社を超え、想定以上の広がりが見られます。返金のみならず、キャッシュバックや経費精算などさまざまなニーズに応える形で利用が進んでいます。

今後の展望と期待

今後、アピリオはSalesforceを活用し、提携先企業のCRM支援も検討されています。これにより、さらなるサービスの向上が期待されます。

セブン銀行の執行役員、深澤孝治氏もこの取り組みの重要性を強調し、ATMの活用シーンを広げていくことの意義を述べています。アピリオとの連携によって、企業と個人が新たな形で関係を築くサポートを続けていく所存です。

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