カギケノリ養殖の進化 - アルヌールがフューチャーフィード社を視察し新技術を探る
株式会社アルヌールは、オーストラリアのフューチャーフィード社の生産工場を視察し、カギケノリの陸上および海上養殖における新たな技術と生産方法を学ぶ機会を得ました。カギケノリは、牛のゲップから発生するメタンを抑制する力があることから、持続可能な畜産に向けた重要な資源として世界的に注目されています。しかし、天然のカギケノリでは全国の牛に必要な分を賄うのは困難です。そのため、アルヌールは海洋と陸上の両方での養殖技術の開発を進めています。この視察は、研究者たちが直接議論し合い、貴重な解決策を見出す機会ともなりました。
フューチャーフィード社との情報交換
視察の際、アルヌールの研究者たちはフューチャーフィード社の専門家たちとの意見交換を通じて、培養技術に関するさまざまな課題について具体的な解決策を得ることができました。これによって、両社の間に強固な研究者ネットワークが構築され、今後の研究開発においても継続的な情報共有が期待できるでしょう。加えて、フューチャーフィード社の持つ豊富な知識と経験は、アルヌールのカギケノリ養殖システムの向上に大きく寄与することが見込まれています。
研究開発コストの効率化
また、オーストラリアで既に実績のあるフューチャーフィード社からの支援により、研究開発のプロセスを最適化しコストを削減することも期待されています。この協力により、プロジェクトの進行が迅速化され、効率的なシステム構築が実現するでしょう。
収穫後の加工プロセスの改善
視察では、カギケノリの収穫後の加工プロセスに関しても重要な情報が得られました。実際の工場の運営を見学することで、そのスケールや運用ノウハウを学ぶことができ、日本での稼働計画への応用が可能になると考えています。フューチャーフィード社との提携は、今後のカギケノリ養殖の成功に向けた大きな一歩となります。
カギケノリ養殖生産量アップのための試験
さらに、アルヌールではバイオスティミュラントを用いた培養試験を行い、カギケノリの成長を促進する技術の開発に取り組んでいます。この技術を用いることで、藻類の生育速度や含有成分を向上させることが期待されます。微細藻類の培養技術の導入から、藻類の育成、抽出・精製方法の研究まで広く対応可能です。
環境への取り組み
アルヌールは、カギケノリの生息地である鹿児島県の山川町漁業協同組合と共同で、藻類の培養技術を用いて環境保全と持続可能な社会の実現を目指しています。今後は、自治体や企業とも連携し、海洋国家である日本におけるカギケノリの生産量向上と持続可能な飼料開発に邁進していく予定です。
本プロジェクト「Kaginowa」についての詳細は、
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