カンボジアとohariko
2022-01-13 13:00:05

カンボジアで広がる「ohariko」のサステナブルなモノづくり

日本リユースシステム株式会社が運営する「お針子事業」は、廃棄される着物や帯を活用した新しい生地素材、Kimono Upcycle Cloth「ohariko」を展開しています。この取り組みは、特に今注目されているサステナブルなモノづくりの一環として、カンボジアにおいても流通を開始しました。

カンボジア王国では、Kimono Upcycle Cloth「ohariko」のエキシビションコーナーがオープンし、この生地素材の魅力と可能性を発信しています。廃棄着物や帯がもたらす環境問題を解決するため、日本の伝統的な技術「洗い張り」を駆使して製造されています。このプロジェクトでは、モンゴル国の障がい者や困難な状況にあるシングルマザーと連携し、高品質な生地を生み出しています。これにより、手仕事の重要性が再認識されるだけでなく、国境を越えた雇用創出にも寄与しています。

日本には推定7億点もの着物や帯が存在すると言われています。しかし、様々な理由で着用されず、年々廃棄されています。この状況を打破し、資源循環型社会を実現するために、「お針子事業」は立ち上げられました。これまでの活動の中で、2017年から累計で415,320着の着物や帯が再利用され、SDGsの目標達成にも貢献しています。

現在、Kimono Upcycle Cloth「ohariko」は多国にわたって利用されており、特に日本、モンゴル、カンボジア、ドイツなど、様々な国々でハンドメイドユーザーやアパレルブランド向けに供給されています。また、北欧諸国でのさらなる展開も計画されています。このように、日本の伝統文化が世界各地で注目される中、アップサイクルのアプローチが評価されています。

日本リユースシステム株式会社について述べると、その企業理念は「三方よし」であり、リユースを通じて社会に貢献することを目指しています。「捨てさせない屋」として、不要なものを新たに価値あるものへと変え、多くの国々と連携しているのです。これにより、持続可能な未来の実現に向けた積極的な取り組みが行われています。

新たにカンボジアでの流通が始まったKimono Upcycle Cloth「ohariko」は、地域のパートナーとの連携を通じて、さらなるモノづくりの輪を広げることを目指しています。この取り組みが、国内外でのSDGsの認知を高めるとともに、サステナブルな社会の実現に向けた大きな一歩となることを期待しています。

会社情報

会社名
日本リユースシステム株式会社
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟28階
電話番号
03-6717-4363

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。