あか毛和牛の普及
2011-06-01 18:33:35

全国の生産者協力によるあか毛和牛のブランド化の取り組み

あか毛和牛を守るために



この度、全国各地の生産者たちが団結し、「一般財団法人全日本あか毛和牛協会」を設立しました。この動きは、あか毛和牛という素晴らしいブランドの地位を高め、消滅を防ぐための重要なステップです。最高顧問には熊本県知事の蒲島郁夫氏、特別顧問には神内ファーム21の代表・神内良一氏が就任し、代表理事には熊本県畜産農業協同組合連合会会長の穴見盛雄氏が選ばれました。

設立の背景と目的



あか毛和牛は、熊本や北海道を主産地とする和牛の一種で、そのユニークな肉質は黒毛和牛とは異なり、豊かな赤身の風味が特徴です。しかし、現状では飼育されているあか毛和牛の頭数は約26,000頭と、黒毛和牛の185万頭と比べると極めて少なく、その普及は厳しい状況にあります。

特に、あか毛和牛の生産者が黒毛和牛に飼育の方針を変えてしまう事例も増えており、このままではあか毛和牛が消えてしまう可能性があります。この危機感から、全国の生産者が協力しあい、ブランドの向上を目指す協会が設立されたのです。

具体的な取り組み



全日本あか毛和牛協会は、あか毛和牛に特有の評価基準を設定し、この牛の肉質や市場での価値を高めるための活動を展開していく予定です。これにより、他の和牛との差別化を図り、より多くの人々にあか毛和牛の魅力を伝えていくことを目指しています。

あか毛和牛の魅力



a. Natural(自然): あか毛和牛は、親子放牧による自然育成で、母乳をたくさん摂取し、ほどよくストレスのない環境で健康に成長します。飼料には草食動物に適した安全な粗飼料を用い、健康的な牛に育ちます。

b. Juicy(ジューシー): 秀逸な赤身肉を持つあか毛和牛は、適度な霜降りと深いコクが特徴で、豊かな旨味を持っています。肉の美味しさを決定づける遊離アミノ酸やイノシン酸が豊富に含まれています。

c. Healthy(健康): あか毛和牛は、人に優しい肉として評価されています。脂肪の含有量が適度で、しかもその脂質が健康に良いとされる不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。また、牛が健康に成長することで、タウリンやカルニチンなどの成分が人にとっても良いとされています。

あか毛和牛の歴史



あか毛和牛は、古くから熊本で飼育されていた牛で、独特の風味を持っています。ルーツは「阿蘇牛」や「矢部牛」といった牛にさかのぼり、1944年には「褐毛和種」として正式に認定されました。現在では、熊本から九州、四国、さらには東北地方や北海道にまで生産地が広がっています。

結論



全日本あか毛和牛協会の設立は、あか毛和牛の未来を守るための重要な取り組みであり、今後の活動に期待が寄せられています。このプロジェクトを通じて、あか毛和牛の魅力が広まり、多くの人々に好まれることを願っています。

会社情報

会社名
一般財団法人 全日本あか毛和牛協会
住所
熊本県熊本市桜木6丁目3番54号
電話番号
096-365-1501

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