農業の未来を切り拓く『DAS RICE MARK』
2025年、オーストリア・リンツで開催される「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」でDAS LABが展示するのは、滋賀県を拠点としたプロジェクト『DAS FARMING』から生まれた「DAS RICE MARK」です。これはデータに基づくハイパー・トレーサビリティを目指し、「信じられる農」を実現するための新たなマークです。DAS LABの代表である神野恭光氏が、東京農工大学の研究チームと共に心血を注いできたこのプロジェクトは、琵琶湖の美しい水に支えられた滋賀の農業を未来にどうつなげていくのかを問うものです。
背景: 水を守る新たな農業の探求
滋賀県の農業は、琵琶湖流域の水の恵みと共に成長してきました。DAS LABはこの特徴を生かし、環境に優しい農法を導入して水資源を守る道を模索しています。この取り組みは、単なる環境保護に留まらず、滋賀の米のブランド力を引き上げ、持続可能な地域づくりや新たな農業従事者の育成に寄与すると信じています。
『DAS RICE MARK』の役割
DAS RICE MARKは、米作りに関する様々なデータを公開するプロトタイプです。このマークは、農業の可能性を示すものであると同時に、消費者に対しても未来の成分表記のような役割を果たします。2025年春に滋賀県高島市マキノ町で育成した米のパッケージに、この『DAS RICE MARK』を付与し、今秋に実際にマーケットに流通させる予定です。本企画はただの商品の販売ではなく、未来の農業像を提示するための重要な試みです。
今後の展望
棚田の再生
来年度から複数の田んぼを再生する計画があり、企業に対してこれらの田んぼを貸し出すプログラムを導入する予定です。これは、社員研修や環境CSRの一環として、企業の新たな取り組みの形を模索しています。
日本酒用の酒米づくり
DAS LABは、次のステップとして日本酒用の酒米の生産を計画しています。これにより、地域の文化的価値を再発見し、新たな市場価値を創出したいと考えています。
国際的評価を活かす
『アルスエレクトロニカ・フェスティバル2025』での展示を通じて、様々な国際的なフィードバックを受けることができました。これらの意見を生かし、滋賀から生まれたこの取り組みを広く国際的に発信することを目指しています。DAS LABは、「Data・Art・Science」を通じて地域の未来を共創する実験的なコレクティブであり、大学や企業、自治体、市民と連携し、理想とする未来社会の実現を目指しています。
お問い合わせ
DAS LABの今後の動きに対して興味を持っていただけた方は、以下の連絡先へお問い合わせください。代表の神野恭光氏が対応いたします。
Eメール:
[email protected]
DAS LABの挑戦は、ただの農業にとどまらず、私たちの未来に向けた大きなメッセージとなることでしょう。これからの活動に期待が高まります。